AC Biodeの新技術
2024-12-16 13:05:40

AC Biode、廃プラを200℃でリサイクルする新技術を発表

AC Biode、画期的な廃プラリサイクル技術を発表



AC Biode株式会社(エーシーバイオード)は、最近発表した画期的な廃プラスチックのリサイクル技術で業界の注目を集めています。同社は、触媒を用い、約200℃の温度でPVCを含むさまざまな廃プラスチックや有機廃棄物を分解し、モノマー、水素、アルコール、一酸化炭素などを生成することに成功したと報告しています。この技術は、ケミカルリサイクルの分野において新たな可能性を開くものとされています。

技術の背景



近年、環境問題が深刻化する中で、廃プラスチックや有機廃棄物のリサイクルは急務とされています。既存のリサイクル手法は、有機廃棄物を肥料や発電に利用することが主流でしたが、AC Biodeの技術により、より有効な資源の取り出しが可能となったのです。会社は±特許を申請済みの独自手法を用いて、触媒の使用に際して貴金属を使用していない点も特徴です。これにより、コスト削減と環境負荷の低減が期待されます。

廃プラリサイクルの新たなステップ



今回の技術革新には、180℃から300℃という広い反応温度範囲での分解が可能であることが含まれています。そして、工業用水を溶媒として使用することで、他の有機溶媒の必要がなく、廃棄物の乾燥を抑えることにも成功しています。このことは、廃プラスチックや有機廃棄物のリサイクルにかかるコストや技術的な課題を軽減することを意味しています。

具体的には、PET、PVC、PPなどのプラスチックや、食品残渣、木材などさまざまな有機廃棄物が分解可能です。また、2-3年以内に商業化を目指し、企業との共同実験なども検討しています。

AC Biodeの理念と今後



AC Biodeは、「化学技術により、地球の温暖化ガス削減と海洋プラスチック問題の解決を図る」というミッションを掲げています。今回の技術発表は、その中核をなすものであり、さらに欧州や日本などでの事業展開を進めています。

取締役社長の久保直嗣氏は、化学技術を持ちいることで、環境問題に積極的に貢献する姿勢を強調。これからのスケールアップや商業化のスピード感が注目されるところです。

今後は、AC Biodeが求める実証実験や企業との連携が、さらなる技術発展の鍵となるでしょう。また、同社は化学、触媒、電気化学の技術者を募集中で、これからも新たな人材を迎え入れる意向を持っています。リサイクル技術の進展が期待される中、AC Biodeの取組みから目が離せません。


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会社情報

会社名
AC Biode株式会社
住所
京都府京都市左京区岩倉花園町498番地6
電話番号
080-6450-5308

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