大阪芸術大学が挑む巨大プロジェクションマッピング
2025年の大阪・関西万博が迫る中、大阪芸術大学のアートサイエンス学科は注目のプロジェクトに参加しています。学生たちが制作した大規模なプロジェクションマッピング「MEGA CANVAS」は、万博会場の夢洲で展開される予定です。このプロジェクトは、大阪府と関西イノベーションセンターが主催し、企業との協力のもと、学生にとって貴重な学びの機会を提供しています。
産学連携による新たなアート体験
アートサイエンス学科が担当するこのプロジェクトは、学生たちに実践的な経験を与える貴重な機会です。本学から出品された作品は、「万国百鬼夜行」と名付けられ、日本の伝統的な妖怪や海外のキャラクターが登場する賑やかなパレードとして展開されます。全長132メートルにも及ぶ壮大な映像が、夜の万博会場に彩りを添えます。
学生たちは、川坂翔客員准教授や株式会社ネイキッドの協力を得て、実際の制作からプロジェクションまでの全工程に携わりました。彼らの努力により、デフォルメされた妖怪たちが愛らしさを醸し出し、多くの観客を魅了することでしょう。
MEGA CANVASの魅力
「MEGA CANVAS」は、万博のテーマである「いのちをつなぐ、未来社会の実装」を映像で表現しました。この巨大なプロジェクションマッピングは、日没から21時30分までの間、横浜冷凍物流倉庫の壁面に作品を投影します。5万ルーメンの高輝度プロジェクターが5台並び、精密機器が詰め込まれたコンテナから映像が流れます。
古くから日本で親しまれてきた百鬼夜行のアイデアから発展し、世界各地の妖怪や文化を融合させた作品は、観客に新たな視点を提供することでしょう。
学生たちの成長と挑戦
このプロジェクトに参加する学生たちにとって、実践的な制作は大きな挑戦です。学生は自らアイデアを出し合い、企画から制作までを手がけ、大きな責任を持って作品に取り組みました。特に、キャラクターデザインを担当した高橋琉依さんは、世界の妖怪を調査しながら、その特性を表現することに苦労したといいます。
また、冨田玲生さんは、チーム全体で熱心に議論を重ね、作品のクオリティを高めていきました。川坂教員の指導により、学生たちは単なる技術の習得にとどまらず、方向性や文化表現についても深い理解を得ることができたようです。
展望
2025年には、多くの国々から訪れる観光客がこのプロジェクトを目にすることになるでしょう。アートサイエンス学科の学生たちにとって、この経験は将来の道を切り拓く一歩となるはずです。彼らの成長が、今後のアートの世界に与える影響は計り知れないものがあります。
最終的に、「MEGA CANVAS」は、万博の場でアートの可能性を広げ、学生たちの手によって新たな文化体験を提供するものとして期待されています。彼らの作品をぜひ楽しみにしたいですね。
プロジェクト概要
- - プロジェクト名:MEGA CANVAS
- - 学生作品タイトル:万国百鬼夜行
- - 開催・投影期間:2025年6月6日(金)~10月13日(月)
- - 投影場所:横浜冷凍物流倉庫
- - 出品学科:大阪芸術大学 アートサイエンス学科
- - 共催:大阪府、一般社団法人関西イノベーションセンター
- - 協働プロデュース:株式会社ネイキッド、株式会社カクシン