朝日町のAI実証実験
2025-02-04 20:20:17

山形県朝日町でAIスマートポールが実証実験、地域の安全向上を目指す

山形県朝日町のAIスマートポール実証実験



山形県朝日町では、株式会社デンソーと協力して、AIを活用した最新のスマートポールによる実証実験を実施しました。このプロジェクトは、クマやイノシシといった特定害獣の検知や撃退、防犯システムの強化を目指しています。

実証実験の概要


この実証実験は、2024年の10月28日から12月12日までの間に行われ、人工知能を搭載したスマートポールが、害獣の検知・通報を行う機能や不審者の行動を感知する防犯機能を提供します。管理センターは町の庁舎とし、無線ネットワークによって情報を一元化。リアルタイムで関係者のスマートフォンに通知されます。

デンソーの多機能技術とダイワ通信によるエッジAI端末「IWA BOX」が連携し、このスマートポールを共同開発しました。カメラによって検知された物体は自動的に撮影され、AIが画像を解析。確定した不審者や害獣に対して、光や音で撃退する仕組みが設けられています。

背景と目的


朝日町の住民数は非常に減少しており、特に65歳以上の高齢者者の比率が約36.8%を占めています。また、クマやイノシシの出没が増加し、事故や農作物への被害が深刻です。責任を持った猟友会の人手が不足し、効率的な監視・撃退の仕組みが求められています。AI技術を活用した監視システムは、住民の安全を確保し、害獣から農作物を守るための重要な手段です。

この実証実験によって得られるデータは、今後のシステム改善に活かされる予定です。さらに、AIを用いて害獣や不審者情報をリアルタイムで共有することで、素早い対応が実現します。

実施内容


実証実験においては、朝日町役場を管理センターとして位置付け、害獣の出没が多い農園にスマートポールを設置。具体的な設置場所や電波状況の調査が行われ、各種データが集約されます。また、設置後には正常な機能を確保するために、継続的な検証と改善が行われます。

AIによる検知システムは、害獣を特定し、指令を出すことで安全を確保します。これにより、農作物の保護と農作業の安全が強化され、地域全体の安心感が高まることが期待されています。

今後の展望


このような取り組みを通じて、朝日町ではAI技術を利用した監視システムが一般的になり、将来的には2025年度を目指して本格的な導入が行われる予定です。地域の住民や観光客に向けて、安心・安全な生活環境が提供されることが期待されています。

山形県朝日町は自然豊かな環境が魅力で、特にリンゴなどの特産品が有名です。今回の実証実験は、地域の特産品を守るだけでなく、地域社会の活性化にも寄与する重要な施策となります。住民の声を反映させながら、安全で快適な住環境の維持に取り組んでいくことが求められています。


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会社情報

会社名
株式会社デンソー
住所
大阪府大阪市中央区城見2丁目1番61号ツイン21MIDタワー24階
電話番号
06-6541-1300

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