福岡市のオフィス空室率が前月から改善し活気を取り戻す

福岡市のオフィス市場、改善の兆し

福岡市のオフィス市場で、空室率の改善が報告されました。三幸エステート株式会社が発表した最新のデータによると、2025年1月末時点での福岡市の全規模ビルの空室率は4.48％と、前月比で0.24ポイント減少しました。この減少は博多駅周辺の築浅ビルのほぼ満室状態が影響しており、今後の市場動向に注目が集まります。

空室率の動向

昨年の12月には、全国各地の大規模ビルの市場データをまとめた「オフィスマーケット2025年2月号福岡」が発表されました。それによると、福岡市の空室率が改善する中、特に博多駅周辺に位置する新しい大型ビルは高い稼働率を維持しています。築10年以内のビルがほぼ満室状態で、賃貸募集が行われるたびに多数の引き合いがあるといいます。

このような市場の活性化は、福岡市がスタートアップ企業を支援する体制を整えていることとも関連しているでしょう。特に、天神エリアの最新ビル「ONE FUKUOKA BLDG.」内には、米国のイノベーションセンターである「CIC Fukuoka」が開設され、スタートアップ企業や大企業の新部門も入居する予定です。