インドの人材育成を支えるNAVISの新テキスト「MANTEN」
2021年2月25日、インド・ベンガルールにてNAVIS Human Resources Private Limitedが、日本語教育のためのオリジナルテキストブック「MANTEN」を発表しました。これは、特定技能及び技能実習生を対象としたもので、日本語レベルN5及びN4に向けたトレーニングに重点が置かれています。
NAVISは2002年の設立以来、日本語研修や人材紹介を行っており、18年間で約8000人のインド人に日本語を教えてきました。以前は主にホワイトカラー向けに特化していたものの、2018年にはインド政府に技能実習制度の送り出し機関として認定され、3名の特定技能生を含む31名の技能実習生を日本に送り出しています。
「MANTEN」は、NAVISがこれまで培ってきた実績とノウハウを活かして開発されています。過去18年使用されているホワイトカラー向けテキスト「DEKIRU」を基盤にし、低価格で質の高い日本語教材を提供することを目的としています。
特に注目すべきは、日本の仕事現場で求められる実践的な日本語を習得できる点です。NAVISは、12名のネイティブ日本語講師を抱え、参加する研修生には、スムーズに職場環境に適応できるようなトレーニングを提供します。
インドは2021年1月に特定技能に関する協力覚書(MOC)を結び、日本風のサポートが期待される中、政府の「Skill India」運動と共に人材育成に力を入れています。慢性的な人手不足に悩む日本は、特定技能や技能実習制度を通じてインドの人材を受け入れる体制を整えています。「MANTEN」を通して、インド人の日本語スキルを半年という短期間でN3レベルへ引き上げ、ホワイトカラーやブルーカラーの人材育成を促進していく予定です。
「MANTEN」シリーズの内容
「MANTEN」には、日本語能力試験(JLPT)に基づいた学習内容が含まれており、以下の3つのレベルがあります:
- - MANTEN N5
- - MANTEN N4
- - MANTEN N3(2021年5月にリリース予定)
また、ホワイトカラーに向けたテキスト「DEKIRU」シリーズもこの成功を生かしながら展開されており、こちらも日本のビジネスシーンで即戦力となる内容が用意されています。
NAVISは、人材育成が経済の成長に繋がると認識し、今後も質の高い人材を日本に紹介することで、両国の架け橋となることを目指しています。「MANTEN」を通じて、インドと日本の人材交流がさらに活発になることが期待されています。