UCCコーヒー博物館が2026年夏にリニューアルオープン
UCCコーヒー博物館(兵庫県神戸市)が、2026年夏頃のリニューアルオープンを発表しました。1987年に開館し、コーヒーに関する知識や文化を広めてきたこの博物館は、休館中の2020年3月から、再オープンに向けた準備が進められていました。
コーヒーと文化の交差点
時間をさかのぼること35年以上前、UCCグループは神戸ポートピア博覧会に「UCCコーヒー館」を出展。これが現在の博物館の基盤となり、特に外観がイスラム教のモスクを模してデザインされたことが話題を呼びました。コーヒーは多くの文化で重要な役割を果たしており、その歴史を引き継ぐ場所として長年愛されてきたのです。
リニューアルの目的
新型コロナウイルスの影響で休館を余儀なくされ、その後も特定のセミナー以外の営業を制限していましたが、今後のリニューアルではコーヒーにまつわる知識の継承・進化を目指しています。この新しい博物館は、来館者と共に未来のコーヒー文化を創造する場となる予定です。
新たなエリアと体験
リニューアルに伴い、展示エリアの見直しが行われ、新たに「未来エリア」が設けられます。ここではUCCの研究開発部門での最新の知見を基にした「サイエンス」に関連する情報や、サステナビリティに関する体験を楽しむことができるコンテンツが用意される予定です。また、予約制のテイスティングラウンジもオープンし、プロによるコーヒー体験が提供されます。
教育機関との連携
さらに、コーヒーの専門教育機関「UCCコーヒーアカデミー」の一部も博物館内に配置され、コーヒーに関するセミナーが体験できる機会を設けます。これにより、初心者からコーヒーを仕事にしたい人まで、幅広く学べる環境が整います。研修エリアも新たに設置され、UCCグループの人材育成にも寄与することが期待されています。
未来に向けた取り組み
気候変動の影響でコーヒー生産が懸念される中、UCCはサステナブルな取り組みを進め、コーヒーの未来への希望を育みたいと考えています。展示室内では、コーヒーの栽培や文化にまつわる知識を深めていただける企画が予定されています。また、リニューアルオープン後には、より多くの人がコーヒーの魅力に触れられる場所となることを目指しています。
来館のご案内
このリニューアルオープンは、UCCの「よりよい世界のために、コーヒーの力を解き放つ」との理念に基づく新たなステップとなります。2026年夏のオープンを控え、来館者にとって新しい経験が待っていますので、ぜひお楽しみに。
また、リニューアル工事に伴い、5月3日には特別イベントが予定されているため、Museumの現状を見納める機会として十分に楽しんでいただけることでしょう。
施設概要
UCCコーヒー博物館は、神戸市中央区に位置し、コーヒーの魅力を伝えるために、エスカレーターでのアクセスを考慮したアトリウム構造の展示室を整えています。多彩な体験プログラムやセミナーを通じて、コーヒーに関する知識を広める役割を担っています。これからも、多くの人々にコーヒーの素晴らしさを伝えていくために、進化を続ける場所であることでしょう。