台湾発!ユニークなアーティスト、マンボウ・キー初の日本作品集
台湾を拠点に国際的に活躍するアーティスト、マンボウ・キー(登曼波)がついに日本に上陸します。彼の初の作品集『HOME PLEASURE』が、2025年7月30日に全国書店およびオンラインショップにて発売されます。このタイミングは、彼の日本初の個展に合わせて行われるもので、国内のアート関係者やファンにとって非常に注目される一冊となっています。
作品集の魅力
『HOME PLEASURE』は、まさにアート愛好者にとってバイブルとも言える内容が詰まっています。作品集には、彼の代表作『Father's Videotapes』やその延長線上にある『Father's Video Tape_Avoid A Void』に加え、日本未公開の作品や未発表のアートが含まれています。特に、アーティスト自身の家族やアイデンティティに迫るテーマが色濃く表現されており、読者や鑑賞者が彼の世界観に深く入り込むことができる仕掛けが盛り込まれています。
装丁のこだわり
この作品集は、ただの本ではなく、アート作品そのものです。装丁には蛇腹装丁が用いられ、独自のデザインを施されています。アートディレクションはマンボウ・キー自身が手がけており、隠されたページをのぞくことで、様々な感情の動きを体感できるようになっています。これは、彼が意図する新しい鑑賞体験を提供します。
家族とアイデンティティの探求
マンボウ・キーは、1994年に父親の秘密のコレクションを発見したことから、自己のアイデンティティや家族関係についての探求を開始しました。この経験は彼のアートに大きな影響を与え、家族、ジェンダー、セクシュアリティなどのテーマを通じて、個人的かつ社会的なストーリーを表現しています。作品集では、彼が亡き父に宛てた手紙も掲載されており、アーティストの背景や思いに触れることができます。
批評の視点
作品集の巻末には、東京都現代美術館のキュレーターや台湾の文学研究者、国際美術批評家連盟の台湾支部の理事長らによる評論が掲載されており、彼の作品に関する深い視点がもたらされています。多様な視点からのアプローチにより、作品が持つ意味や意義をさらに理解する手助けとなります。
誰もが楽しめるアート
この作品集は、日・英・中の三カ国語表記で提供されているため、様々な国や地域の方々に楽しんでもらえる内容になっています。アートに対する敷居が低く、初めてマンボウ・キーの作品に触れる方でも気軽に楽しむことができるでしょう。
マンボウ・キーの今後に期待
マンボウ・キーは、台湾のクィアカルチャーを象徴する存在であり続けることが期待されます。今回の作品集の刊行を皮切りに、今後の活躍にも注目が集まります。彼の作品を通じて、私たち自身の家族やアイデンティティについて再考するきっかけとなることでしょう。
いよいよ披露されるマンボウ・キーの世界、期待に胸を膨らませながら、その新しい旅路を見守っていきたいものです。