静岡県磐田市、全国初の意欲的な財務会計システム最適化
静岡県磐田市がデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)の国内シェアNo.1を誇るテックタッチ株式会社の「テックタッチ」を利用し、ジャパンシステム株式会社の財務会計システム「FAST財務会計」を導入したことが発表されました。この試みは、全国初のLGWAN環境におけるDAPの採用となり、行政業務の効率化を図るものです。
背景とねらい
磐田市は寒暖差の少ない温暖な気候に恵まれ、農業や工業が盛んな地域です。また、サッカーJリーグ 名門・ジュビロ磐田の本拠地としても有名で、地域振興にも力を入れています。そんな中、現行の財務会計システムのサポートが終了するタイミングで、新たなシステムの導入を決めたのは、業務の効率化と行政サービスの質向上を目指すためです。
新システムの選定には、270以上の自治体への導入実績を持つ「FAST財務会計」が選ばれ、シンプルでカスタマイズ性の高いシステム導入が進められました。これにより、財務業務全般の効率化とペーパーレス化を目指すとともに、デジタル決済の導入も検討されています。
3つの導入決定要因
導入の決め手となったのは、次の3点です:
1.
デジタルガイドによる効率的な操作支援:職員は「テックタッチ」のデジタルガイドで迷うことなく正確に操作できるため、ミスを減少させます。
2.
問い合わせ・差戻しの低減:職員の正確な入力により、会計課への問い合わせが減り、業務負荷が軽減されます。
3.
ノーコードでの柔軟なカスタマイズ:プログラミングの知識がなくても、会計課の職員自身がシステムをカスタマイズできるため、迅速な対応が可能です。
磐田市会計課の期待
磐田市会計課の伊藤志帆氏は、テックタッチの導入によって研修や問い合わせの手間が軽減され、業務効率が向上することを期待しています。特に繁忙期におけるシステムへのスムーズな移行を実現するための重要なツールになると考えています。
LGWAN環境での初採用
LGWANとは、地方自治体が使用する閉域網で、その環境下でもデジタルアダプションプラットフォームを簡単に導入できるのはテックタッチだけです。これにより、財務会計システムの利便性が飛躍的に向上します。
テックタッチの概要
テックタッチは、すべてのユーザーがシステムを使いこなすことができる社会を目指す企業です。デジタルガイドは多様な業務システムに簡単に統合でき、全国600万人以上のユーザーに利用されています。これからも公共団体のIT・AI活用を支援し続ける基盤として期待されます。
おわりに
磐田市のこの新たな財務会計システムの導入は、他の自治体にとっても参考になる大変意義のある事例です。今後のスムーズな運用を期待したいと思います。