ポンデテックと関西電力が共同で障がい者雇用を活性化する取り組み
株式会社ポンデテックは、2020年12月から関西電力グループの特例子会社である株式会社かんでんエルハートと協力し、障がい者雇用の可能性を広げる取り組みを進めています。リハビリテーション研究・実践発表会で発表された内容では、この協業の成果と意義が強調されました。
1. 取り組みの背景
障がい者週間が近づく中、ポンデテックとかんでんエルハートは「障がい者雇用の可能性を広げるIT事業立ち上げへの挑戦」と題し、2020年から始まった協業の具体的な成果を発表しました。両社は、パソコン再生事業をはじめとする様々な事業を通じて、障がい者が活躍できる職域を創出することを目指しています。
2. 初めての挑戦 — 倉庫での再生事業の開始
まず、ポンデテックが関西電力の倉庫で始まったパソコン再生業務は、専門知識と技術が必要とされる職務でした。障がいのある社員がこの業務に安定して従事できるよう、両社は質の高い支援体制を整えました。具体的には、スタッフが少しずつ知識を深め、技術を習得するためのプロセスが重視されました。
3. マニュアルの整備と作業の進化
取り組みの初期段階では、作業手順を口頭で伝達していましたが、業務の進行と共に手続きを文書化する必要が明らかになりました。かんでんエルハートとポンデテックは協力し、実際の作業経験を基に分かりやすいマニュアルを作成しました。写真や図を用いて、作業の理解を深める工夫が施されています。
4. 作業環境の改善
他にも、作業プロセスを細分化し、同一機種のPCを一括して回収する体制を整えることで、作業の効率を大幅に向上させました。このような改善によって、一人ひとりが自身の能力に合った仕事に挑戦できる環境が整えられました。
5. 拡大する人員と業務領域
初期段階では2名から始まったこの取り組みは、現在では11名にまで増加しています。さらに、パソコンの再生業務に加え、PCキッティングやiPhoneのデータ消去といった新しい仕事も展開されており、障がい者に新たな技術習得の機会を提供しています。
6. 全国的なモデルの構築
ポンデテックが独自で発展させたこの協業の知見は、現在では全国の特例子会社に波及しています。協業によって得られたノウハウをもとに、パソコンの調達、再生工程の設計、技術指導を行い、各特例子会社がそれぞれにビジネスを運営しています。
7. 持続可能な社会の実現へ
ポンデテックが進める取り組みは、社会的な側面だけでなく、事業の成長とも密接に関連しています。再生PCは「PC next」などの販売サイトを通じて新しいユーザーに届けられ、その結果として廃棄物削減や資源の有効活用が図られています。購入者からは「新品のようにきれい」との評価も寄せられ、多くの人々に喜ばれる仕事につながっています。
8. 雇用の質の向上を目指して
現在、日本においては障がい者雇用の「量」に加え、「質」の向上が重視されています。ポンデテックと特例子会社が推進する協業は、その方向性と密接に関連しており、障がいのある人が専門性を発揮できる社会を実現するためのモデルとして機能しています。今後もデジタル領域での新しい職域の創出を目指し、ポンデテックは全国の特例子会社との連携を強化し続けます。
このように、ポンデテックと関西電力グループの取り組みは、障がい者雇用の新たな道を切り開くだけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献しています。環境への配慮、経済の成長、雇用の質向上を同時に実現するモデルとして、多くの人々に希望を提供する成果を期待しています。