東急不動産ホールディングスが初のネイチャーポジティブ賞を受賞

東急不動産がESGファイナンス・アワード・ジャパンでネイチャーポジティブ賞受賞

東急不動産ホールディングス株式会社が、環境省が主催する「第6回ESGファイナンス・アワード・ジャパン」で初回の「ネイチャーポジティブ賞」を受賞したことが発表されました。これは、生物多様性の保全や自然資本の維持・回復に高い評価がなされた結果です。

この「ネイチャーポジティブ賞」は、新たな環境課題に迅速に対応し、企業の価値を向上させながら、環境に対するポジティブな影響を生み出す取り組みを表彰するものです。東急不動産は、渋谷圏やリゾート事業において、特に緑化を進めることでエコロジカルネットワーク形成に貢献し、職場環境の改善と企業価値向上につながる取り組みが評価されました。

企業の環境経営への取り組み

同社は「GROUP VISION 2030」を掲げ、全社一丸となって「環境経営」に取り組んでいると述べています。脱炭素社会、循環型社会、生物多様性を重点課題として掲げ、再生可能エネルギーの導入や木造建築の推進、環境に配慮した事業を展開しています。特に注目すべきは、TNFD（自然関連財務情報開示タスクフォース）に基づく「TNFDレポート」の発行で、これにより環境への影響を定量的に評価し、透明性を持って情報開示を行っています。

具体的には、広域渋谷圏とリゾート施設13地域における生物多様性の損失からの回復が進んでどのように行われているかを分析。特に「広域渋谷圏」に関して、火山地域におけるオフィスと商業施設の建設後、緑地の回復が確認されています。また、長野県茅野市にある「東急リゾートタウン蓼科」での森林面積の増加も、ネイチャーポジティブな取り組みとして評価されています。

今後の展望

企業としての成長と環境への配慮が両立した政策を進めていくことが求められる中、東急不動産は今後も事業を通じて環境価値の提供と企業価値の向上に努めることを表明しました。環境と経済の両立が目指される現代において、同社の取り組みは業界の模範となるでしょう。

この受賞は、同社が掲げる「WE ARE GREEN」というスローガンに基づき、誰もが自分らしく生きやすい環境創造を目指す一歩となったと言えます。