LIFULLと栃木県那須町の包括連携協定
2024年9月5日、株式会社LIFULL(ライフル)は、栃木県那須町と「リビングシフトの推進に関する包括連携協定」を締結しました。この協定の締結により、LIFULLと那須町は協力して、地域の雇用創出、移住・定住促進、空き家の活用促進、さらには子育て世帯のキャリアアップを目指す新たな取り組みを展開していきます。
リビングシフトの背景
「リビングシフト」とは、都市への一極集中から地方分散型社会への転換を図るもので、仕事中心の生活から自分自身の価値観を尊重した新しい生き方や学び方を提案するものです。この転換に伴い、那須町は魅力的な居住地としてのブランドを確立しようとしています。
那須町の独自の魅力
那須町は、栃木県の最北端に位置し、自然豊かな環境と観光地としての魅力を兼ね備えています。歴史ある那須温泉郷や美しい那須連山があるこの地域は、多くの観光客を惹きつけている一方、若年層の流出によって高齢化が進行しているという課題があります。この状況に対して、LIFULLは持ち前の不動産知見を駆使し、地域の労働力確保や次世代の育成に取り組むことになります。
LIFULLの具体的な施策
LIFULLは「LIFULL HOME'S 空き家バンク」といった情報サービスや、「LOCAL MATCH」など移住希望者と地域をつなぐプラットフォームを運営しています。これらの取り組みを通じて、「ヒト・モノ・チエ・カネ」の面から地方創生を進め、地域の課題解決に寄与することを目指しています。
「二地域居住」の促進
さらに、2024年5月には「二地域居住」を促進する改正法が成立。これにより、那須町では都市と地方に拠点を持つライフスタイルが奨励されることになります。この新たな法整備によって、地方に新しい人の流れが生まれることが期待されています。
協定の具体的な内容
この協定では、移住・定住・二地域居住に関する情報発信や地域課題解決に向けた人材の採用や育成が具体的な取り組み内容として挙げられています。特に、子育て世帯のキャリアアップを支援するための環境整備や、デジタル人材の育成も重要なテーマとなっています。
未来に向けた展望
今後、那須町では子育て世帯を対象としたテレワーカー育成講座が2024年10月に実施される予定です。このプログラムは、地域課題に対する解決策を立てるためのモデルケースとして期待されており、他の地域への展開も視野に入れています。
総括
ダイバーシティが求められる現代において、LIFULLと那須町の協力によって新たな働き方やライフスタイルが生まれることが期待されます。このような取り組みは、今後の地域活性化の道しるべとなることでしょう。
株式会社LIFULLについて
LIFULLは、不動産情報サービスを基盤に、全国各地で地域課題に取り組むソーシャルエンタープライズです。目の前の課題解決を通じて、より多くの人々が安心して生活できる未来を目指しています。