愛媛の海を感じる体験イベント開催
2025年1月30日、愛媛県松山市で特別なイベントが開催されました。一般社団法人「海のごちそう推進機構」と株式会社「アエルファミリー」による「日本さばける塾 in アエルグループ」と題したこのイベントには、田村亮さんや地域の障害者福祉施設の利用者など、総勢15名が参加しました。このイベントは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として、海について学ぶ貴重な機会を提供するものでした。
参加者の学びのロードマップ
イベントの進行は膜開く7つのセッションで構成されました。最初に参加者は地元の港に集合し、実際に釣りをすることで新鮮な魚を自らの手でさばくための準備をしました。次に、田村亮さんによる海の環境に対する講義が行われ、釣りの魅力や環境問題について学びの時間が設けられました。
その後、料理研究家中村和憲先生による魚のさばき方教室が開かれ、最終的には鯛を使った料理の試食会が行われました。参加者は、地元の海の特性を理解し、実際に釣りやさばき方を学ぶことで、体験的に食文化に親しむことができました。
釣り体験: さあ、魚を釣ろう
参加者が揃った後、特に釣りに興味を持つ3名が三津浜港での釣りに挑戦しました。船に揺られて釣りスポットに着くと、緊張しながらもわくわくした様子で釣りをスタート。海の中でハマチなどを釣り上げると、参加者の目に輝きが増しました。初めての釣り体験は、寒さを忘れるほどの楽しさに変わったようです。
海の環境と釣りについて
田村亮さんは、参加者に海の変化について語り、彼自身が実際に経験した釣りの楽しさを伝えました。「瀬戸内海には近年、クロマグロが入りつつある」といった貴重な情報がシェアされ、海の環境についても意識する機会となりました。田村さんは、釣りのすばらしさを伝えつつ、自身が取り組んでいる海洋ごみ問題についても触れました。
魚のさばき方を知る
次に、中村和憲先生が参加者の目の前で魚をさばくデモンストレーションを行いました。さばかれた魚は、愛媛の県魚である「鯛」。特に、質の高い養殖真鯛の特徴や、見分け方についてのアドバイスを盛り込みながら、参加者自らもさばく体験をしました。田村さんも多くの技術を学び、皆が真剣に取り組む姿が印象的でした。
料理タイム: 鯛を使った郷土料理
参加者は調理した鯛を使って、郷土料理「鯛めし」や「鯛そうめん」を作りました。これは、地域の文化に根ざした料理で、参加者は初めて作る料理に興味津々。調理の過程を通じて、食材を大切にすることを意識しながら素晴らしい料理が完成しました。最後には皆で食事を楽しみながら、自然や地域の恵みに感謝しました。
アンケートから見る参加者の意見
最後に、参加者の多くは新しい体験に感動し、有意義な時間を過ごした様子が伺えました。普段は家に閉じこもりがちであった方が、田村さんの取り組みに感化され、外出を決意したという声も多く聞かれました。料理や環境への理解が深まったことにより、今後の行動に変化が現れそうです。
このように、愛媛の海を舞台にしたイベントは、ただの体験に留まらず、参加者の心に響く素晴らしい学びの場となりました。これからも多様なイベントを通して、海文化への理解が深まることを期待しています。