石巻が誇る新たな挑戦プログラム「ムムム!」
宮城県石巻市で、新たな中高生向けのプログラム「ムムム!」が2025年10月からスタートします。このプログラムは、学校の枠を超えた「ユースセンター」の役割を果たし、地元の若者たちが自らの力を引き出し、地域に関与する機会を提供します。
『ムムム!』の誕生背景
震災後の厳しい状況において、若者たちの行動力の重要性が再認識されています。震災の影響を受けた石巻市では、多くの若者が地元の魅力を知らず、都市部へと流出している現実があります。そのため、地域の未来を担う若者を育てることが急務とされています。
一般財団法人まちと人とは、こうした課題に立ち向かうため、若者が自らの意欲を発揮できる環境を整えています。これまでに300名以上の高校生が挑戦の機会を経験してきましたが、新たに「自分だけでは不安」、「友達と話すのは気が引ける」といった声が上がり、新たなアプローチが必要になったのです。
プログラムの概要
「ムムム!」は、石巻の中学生・高校生約10名を対象に、様々な体験やワークショップを通じて、仲間との交流を深めることを目的としたプログラムです。具体的には、以下のような活動が行われます。
- - 開催場所: 石巻市ささえあいセンターや地域の事業所、中心市街地など。
- - 日程: 2025年10月から2026年3月まで、月2回のワークショップを実施。
- - 体験会: 10月1日には、参加希望者向けに体験会が行われ、その後本格的な活動が始まります。
活動内容と参加者の声
プログラム中では、参加者は自らの「やってみたい」ことを実現するための準備や地域の大人や大学生への相談などを行います。また、実際に地域の資源を使った活動も設けられ、参加者同士が交流できる貴重な機会となります。これまでの参加者からは、次のような声が寄せられています。
- - 「自分の好きなことを伝えられるようになって、自信がついた。」
- - 「普通の高校生活では出会えない多くの大人とつながることができ、視野が広がった。」
また、海の恵みである牡蠣を漁師から教わる体験や、BBQの企画など、実際に行動することで生まれる楽しみも大きな魅力です。
担当者の思い
このプログラムを推進する佐々木紫乃さんは、自身の経験から地域の暖かさや繋がりの大切さを強く感じています。「地域で挑戦することができた学生時代の経験が、地域への印象や将来への期待感を変えました。石巻の中高生にも、そんな機会を届けたいと思っています」と語ります。
終わりに
「ムムム!」は、石巻の未来を作る若者たちの新たな一歩を支える企画です。参加を通じて、地域を知り、仲間との出会いや新しい挑戦を経験することができる、大変意義のあるプログラムとなっています。石巻の中高生の皆さん、是非この機会を生かしてください!