水で溶かして塗る新しいタブレット型スキンケアの挑戦

新しい形態のスキンケアを追求するサティス製薬

株式会社サティス製薬が、女性たちに向けて新たなスキンケア体験を提案しています。この会社は、"1人でも多くの女性に正しい綺麗を"という理念を掲げ、有効性を生活の様々なシーンに届けるために「水で溶かして塗るタブレット型スキンケア製剤」の開発に乗り出しました。これにより、保管や携帯、衛生面での課題を解決し、使用直前に水で溶かして肌に直接塗る形態を実現しようとしています。

多様なシーンに寄り添う新たなスキンケア

現代社会におけるライフスタイルの多様化や衛生意識の高まりにより、スキンケア製品に求められるニーズも変化しています。旅行や外出の際でもいつも通りのケアを続けたい、最後まで清潔に使いたい、持ち運びが簡単で環境にも配慮したいといった声が増えてきています。それに応じて、サティス製薬は従来の液体やクリーム、ゲルとは異なる新しいアプローチを模索し始めました。

このタブレット型のスキンケア製剤は、従来のチューブやボトルが不要で、1回分を衛生的に使用することが可能です。また、固形化することで輸送や保管時の品質変化を抑え、有効成分を守りつつ携帯性を高めることができます。

成分の安定性と使いやすさを両立

現在の開発では、化粧品成分を打錠技術により固形化させ安定性を高め、水に触れた時に素早く溶ける設計を採用しています。この手法により、安定性とともに、使いやすさが実現されます。さらに、打錠工程では圧縮強度、水分含有率、粒径分布を最適化し、肌に塗った際のテクスチャーや塗布感にも細心の注意を払っています。

有効成分の保持能力に優れたタブレット型

ビタミンCを1%配合した処方による有効成分の残存率を比較したところ、水溶液や粉末と比べて、固形タブレット型は高温や光環境でも優位な結果を示しました。例えば、高温環境下では固形タブレット形が40%の有効成分を保持し、一方水溶液は20%の保持率にとどまりました。これは、"使う直前まで固形で保持する"設計が、環境ストレスから成分を守ることに寄与していることを示しています。