COP30で明治の挑戦
2025-11-05 14:12:25

COP30で明治が発表するカカオの新素材、環境に配慮した取り組み

COP30での明治の取り組みを紹介



2025年11月、ブラジルのベレンで開催される国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)において、株式会社明治が出展することが発表されました。再生可能なリソースとして注目されるカカオの未活用部位を利用した新素材「カカオバイオプラスチック」と「カカオセラミド」を中心に、持続可能な農業や環境保護への取り組みを紹介する内容です。

カカオの未利用資源を再利用



明治が関与する本展示では、カカオの実のうち約3割しか使用されておらず、残りの部位が多くは廃棄されている現状に目を向けます。カカオの外皮や種子はこれまでは、肥料や飼料としての利用が一般的でしたが、明治はこれらをアップサイクルすることによって新たな価値を創出しています。

カカオバイオプラスチック



「カカオバイオプラスチック」は、明治とヘミセルロース社が共同で開発した新しい樹脂素材です。この素材は、石油由来のプラスチックに比べて30~60%のCO2排出量削減が期待されており、耐久性と柔軟性を兼ね備えています。すでに学習玩具や文房具に活用されており、今後は「カカオGジャン」や「カカオジーンズ」といったファッションアイテムにも展開予定です。

カカオセラミド



一方、「カカオセラミド」はカカオの種皮から抽出した保湿成分で、いわば美と健康を両立させる製品です。世界で初めて素材化に成功したこの成分は、食品としても化粧品としても利用が期待されています。

持続可能なカカオ生産への努力



明治はカカオ農家を支援する「メイジ・カカオ・サポート」プログラムを2006年から推進してきました。このプログラムにより、ブラジルのトメアスー地域でのアグロフォレストリー農法導入を進めています。この農法は、森林伐採後の荒れた土地にカカオを含む複数の農作物を同時に栽培する手法で、エコシステムを維持しながらも長期的に土壌を利用することが可能です。

最新のプロジェクト成果として、新製品「アグロフォレストリーミルクチョコレート」も展示予定です。これにより、カカオのみならず他の農産物の販売促進にも寄与します。

サステナブルな未来へ



本展示を通じて、明治はカカオの未利用部位から新たな価値を生み出し、CO2排出量削減や地域の農業支援を強化する姿勢を示します。持続可能な農業と環境への配慮を両立させる新たなビジネスモデルとして、今後の活動にも期待が寄せられています。

COP30展の概要



明治が出展する「ジャパン・パビリオン」は、COP30の会場で世界の優れた技術や取り組みを発信する場として重要な役割を果たします。この機会に、日本の環境技術を世界に広め、地球規模の気候変動問題への解決策を模索することが期待されます。

展示イメージ

公式サイト 明治 COP30

これからも明治は、カカオの価値を高める取り組みを続けながら、持続可能な地球環境の保全に貢献していく所存です。


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会社情報

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meiji
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