建築資材集中購買プラットフォーム「MOZUオーダー」、初月で2600万円の受注を達成

建築資材の新しいスタイル、MOZUオーダーの成功

建築資材の集中購買プラットフォーム「MOZUオーダー」が、リリース初月で見事に2600万円を超える注文を獲得しました。このプラットフォームは、工務店が必要とするエアコンや給湯器、壁紙などの資材を特別価格で提供することを目的としています。

MOZUオーダーの導入背景

建設業界は、近年特に厳しい環境に置かれています。2023年には、業者の倒産件数が前年比38.8%増となり、合計1671件に達しました。この増加は、建設業界における人手不足や資材価格の高騰が主な原因とされています。また、資材の高騰により工務店の利益率が悪化し、さらなる倒産を招く悪循環が生じています。

さらに、2024年4月から施行される働き方改革関連法により、トラックドライバーの労働時間が制限されることで、物流にも大きな影響が出ることが懸念されています。こうした課題を抱える中で、MOZUオーダーはデジタル技術を活用した新しい供給モデルを提供し、工務店の生産性向上を目指しています。

MOZUオーダーの概要

MOZUオーダーは、中小工務店や職人が利用するインターネット非公開の資材購入マーケットプレイスです。このプラットフォームは、大手商社が特別価格で提供する商品を取り扱っており、MOZUが中小企業のリスクを軽減することで、従来手が届かなかった資材調達が可能になります。

会員登録は無料で行うことができ、100種類以上の資材から1点から購入が可能です。アクセスはLINEやウェブサイトを通じて行え、資材調達を通じて原価の改善が期待できます。商品の配送も翌日指定が可能で、建築現場への直接配送や掛け払いでの取引が実現するなど、便利さを追求したサービスです。

業界の変革へ向けて

今後の展望として、MOZUオーダーは扱う商品の拡大に取り組む予定です。現在は住宅設備を中心としていますが、将来的には壁紙や木材、電気関連資材など、幅広い商品を提供し、工務店のニーズに応えていく方針です。また、資材購入だけでなく、見積もりや発注業務を効率化するためのSaaS（Software as a Service）も提供予定で、業界全体の生産性向上を図る動きが進んでいます。