男性看護師を支える地域療養モデル展開、鎌倉での新たな取り組み

鎌倉市における新たな地域療養モデル

神奈川県が進める地域療養システム「神奈川モデル」に基づく新たな試みが、鎌倉市で開始されました。その名も「コロナサポート鎌倉」。これは、地域の医師会や訪問看護ステーションが連携し、健康観察や自宅訪問、さらには24時間の電話相談を行うプロジェクトで、県内での実施は2例目となります。

この取り組みでは、鎌倉市医師会に所属する医師たちが、看護師からの相談に応じ、場合によってはオンライン診療を提供します。そして、入院が必要と判断された患者には、速やかな入院調整も行うという、地域医療を基盤とした包括的な支援が展開されます。

男性看護師を後押しするNurse-Men

この「コロナサポート鎌倉」には、男性看護師を支援する一般社団法人Nurse-Menも参加しています。Nurse-Menは2021年に設立され、医療業界においてマイノリティである男性看護師の地位向上とその認知度を高めることを目的としています。彼らの目標は、学生たちに『将来は男性看護師になりたい』と思わせるような存在になることです。

「一生成長、一生看護」というミッションの下、Nurse-Menは既存の看護師の枠にとらわれず、さまざまな業界で活躍しています。現在、SNSを通じたファンコミュニティは150名を超え、男性看護師に関する意識を高める活動が行われています。

クラウドファンディングの成功と新しい事業展開

Nurse-Menは、新型コロナウイルスの影響で施設が閉鎖された際に、訪問入浴サービスを提供するためのクラウドファンディングを実施し、目標額の116％を達成したことで話題となりました。この活動は、都内で入浴できない自宅療養者たちへの支援へとつながり、地域住民からの支持を集めています。

これからの地域医療に向けて

「コロナサポート鎌倉」はただの医療支援にとどまらず、地域全体で健康を気にかける意識を高めることにも寄与しています。看護師たちが抱える課題や、地域医療の発展に向けた試みは、まさに今後の医療の進化を預けられる存在となることでしょう。地域の協力のもと、今後さらに多くの患者に対するサポートが期待されます。今後の展開にも是非注目です！