湘南テクノが新たに導入したアシストスーツの革新
建設業界において、作業時の身体的負担を軽減するために、湘南テクノ株式会社は株式会社イノフィスが開発した最強クラスのアシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power®」と、暑さ対策用の「マッスルスーツCOOL VEST®」を導入しました。これらのスーツは、2025年5月に納品され、現場での作業効率と安全性を高めるための重要なツールとなっています。
アシストスーツがもたらす身体負担の軽減
建設業は長年にわたり、腰痛を引き起こしやすい職種として知られています。特に橋梁やトンネルの補修工事では、重い資材を持ち運ぶことが多く、自然でない姿勢で作業を行う場面が頻繁に訪れます。また、足場が不安定な場合もあるため、従業員の腰への負担は非常に大きいものです。これらを軽減するためには、機械化だけではなく、人間の能力を補うためのアシストスーツの導入が必要です。
湘南テクノの取締役施工部長である成島氏と、職長の中田氏は、現場での慢性的な腰痛が従業員の健康を脅かしていると指摘します。彼らは、マッスルスーツSoft-Powerを試してみた結果、特に重量物を扱う作業者から「楽だね」という感想が寄せられ、具合が良いと実感したことから導入を決定したと述べています。
熱中症に対応する新技術
橋梁工事は屋外で行われるため、特に夏場は高温多湿の環境にさらされます。作業服や防護服を着用した状態では、体温が上昇しやすく、熱中症のリスクも高まります。これに対処するために、湘南テクノは「マッスルスーツCOOL VEST」を導入しました。これは、首元に配置されたペルチェデバイスによる冷却機能とファンによる送風機能を備えており、従来の冷却用品では得られなかった高い快適性を提供しています。
「冷却感がしっかりある」との声もあり、スタッフからも好評を得ているというコメントが寄せられています。これにより、猛暑の環境でも作業を安全に行えるようになるのです。
進化したマッスルスーツの特徴
新発売の「マッスルスーツCOOL VEST」は、電源として安全性が高く、長持ちするリン酸鉄モバイルバッテリーを採用しています。また、腰補助タイプのシリーズや他の装備品と組み合わせて使用することもでき、作業中の利便性がさらに向上しています。
一方で「マッスルスーツSoft-Power」は、人工筋肉技術を使った最新のアシストスーツで、腰の負担を35%軽減します。介護や農作業など、さまざまな業界での作業へも応用が可能で、これまでの腰痛ベルトでは達成できなかった効果を発揮します。
導入の成果
アシストスーツの採用により、湘南テクノでは、厳しい環境条件下でも効率的に作業を行うことができています。社員の満足度も向上し、今後もさらなる安全と効率の追求が期待されています。アシストスーツを用いることが新たなスタンダードとなりつつある中、湘南テクノがその先駆けとなっていることは間違いありません。
体験ショールームの開設
イノフィスは、東京に「神楽坂ショールーム」を開設し、アシストスーツの体験を希望する企業や報道関係者に向けて、実際の使用感を試してもらう機会を提供します。これにより、さまざまな業界での導入が進むことを期待していると共に、さらなるソリューションの展示も予定されています。これらの取り組みが、業界全体の発展につながることが期待されています。