BYDの大型電気バス「K8」が立山黒部アルペンルートで運行開始
2025年4月15日(火)、電気バス「K8」が立山黒部アルペンルートでの運行を開始しました。このルートは、標高3000m級の峰々が連なる素晴らしい観光地であり、毎年多くの観光客が訪れます。特に運行初日には、最新モデルのSUV「BYD SEALION 7」を活用した特別見学ツアーも実施され、訪れた人々にとって忘れられない一日となりました。
立山黒部アルペンルートとは?
立山黒部アルペンルートは、富山県と長野県を結ぶ37.2kmのルートであり、最大高低差は1,975mに及びます。この区間は中部山岳国立公園に含まれ、さまざまな乗り物を乗り継いで大自然を楽しむことができます。昨年は82万人以上の観光客が訪れたこの地で、K8バスもその一翼を担うことになりました。
電気バス「K8」の特長
「K8」は、長年にわたり観光の立役者だったトロリーバスに替わって登場した新しいバスであり、特に立山トンネルでの運行を担当します。このトンネルは、限られた環境条件の中での厳しい工事を経て開通した歴史的な場所です。従来のトロリーバスから電気バスへの移行により、環境への配慮をさらに強化しました。
「K8」はフルフラットフロアを採用し、乗降や移動の際の安全性を高めています。また、BYD独自のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載し、安全性を確保しています。総距離は3.7kmで、運行区間は室堂駅から大観峰駅までの間。豊かな自然の中で観光客の快適な移動を可能にします。
特別見学ツアーと記念イベント
運行初日の特別見学ツアーは、横浜から立山までの1,200kmの旅を通じて、BYD SEALION 7が果たす役割の重要性を伝えました。この新モデルは540kmから590kmの走行距離を可能にし、長距離移動を快適かつ安心に行える車両として高い期待が寄せられています。
立山黒部貫光株式会社は、この新たなバスの運行を記念したイベントを6月から予定しています。バスを利用したすべての人に記念カードを贈呈し、バス業界の発展を祝います。また、トロリーバスと電気バスの特別展示も行われ、来場者はこれらの乗り物を間近で見る貴重な機会を持つことができます。
BYDの電気バス事業の展望
BYDの電気バスは2015年から日本での導入が始まり、国内の電気バス市場において高いシェアを誇ります。これまでに約8割のシェアを持ち、全国各地で公共交通の重要な一翼を担っています。今後もBYDは、さらなる技術革新を図りながら、電気バスの普及を進めていく予定です。
まとめ
BYDの大型電気バス「K8」は、立山黒部アルペンルートの選ばれしバスとして、新たな観光体験を提供します。バスの運行に加え、特別イベントを通じて立山黒部の魅力を広める取り組みを続けていくことで、次世代のエコモビリティの実現に寄与していくでしょう。