第14回全国障がい者芸術・文化祭とっとり大会「あいサポート・アートとっとりフェスタ」
今年、鳥取県で開催される第14回全国障がい者芸術・文化祭、「あいサポート・アートとっとりフェスタ」。このイベントは、障がい者と健常者が共に表現し、鑑賞し、体験することを目的とした特別な文化祭です。本イベントは、様々なジャンルのアートや文化を通じて、厳しい時代における「共生」の価値を再確認する場となっています。
開催概要
本祭は、7月12日(土)から11月3日(月・祝)まで、鳥取市や倉吉市、米子市を中心に開催されます。とりぎん文化会館や倉吉未来中心、米子市公会堂などで、障がい者の表現活動を支援し、共感を生む多彩な催しが予定されています。
オープニングセレモニー
オープニングセレモニーが行われるのは、7月12日です。この日の注目は、視力を失ったピアニストの梯剛之(かけはしたけし)氏によるピアノリサイタル。彼はモーツァルトの『きらきら星変奏曲』をはじめとする3曲を演奏し、参加者の心をつかむことでしょう。
また、地元の養護学校生と高校生による伝統芸能「荒神神楽(こうじんかぐら)」も披露されます。ステージイベントでは、さらに芸人の宮川大助・花子、若手アーティストのPaix2などが登場し、観客を楽しませる予定です。
あいサポート運動
この文化祭は、鳥取県発の「あいサポート運動」に基づいています。障がい者と健常者が共に暮らしやすい地域社会の実現を目指すこの運動は、2009年に全国初の手話言語条例を制定した経緯があります。地域の人々がちょっとした配慮や手助けを行なうことで、互いに支え合うコミュニティが形成されています。このような取り組みを通じ、障がい者の社会参加が促進されているのです。
多彩なイベントとプログラム
文化祭の期間中には、さまざまなイベントが企画されています。
- - 瑞宝太鼓: 8月9日、知的障がい者による和太鼓パフォーマンス。
- - 2014パラアートとっとり展: 9月5日から21日、アジアやヨーロッパの障がい者によるアート展示。
- - 特別支援学校合同文化祭: 9月20日、県内特別支援学校が集結。
- - あいサポートコンサート: 10月4日、さまざまなアーティストが参加。
また、各種ワークショップや映画の上映、音楽活動など、充実したプログラムが盛りだくさんです。特に「アール・ブリュット展」は障がい者の独自の表現を育む場として注目されています。
まとめ
第14回全国障がい者芸術・文化祭「あいサポート・アートとっとりフェスタ」は、障がい者と健常者がともに楽しめる貴重な機会です。多種多様な芸術表現が交わるこのイベントを通じて、参加者同士の交流や理解が深まることを願っています。芸術を通じて生まれる「共生」の力を感じ、ぜひこの盛大な文化祭に足を運んでみてはいかがでしょうか。