業務DXの実現
2024-09-19 18:39:07

日本IBMが東北電力ネットワークの業務DXを実現、シームレスな配電管理を強化

日本IBMと東北電力ネットワークの業務DX



日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、東北電力ネットワーク株式会社(以下、東北電力ネットワーク)と協力して、配電設備の維持管理業務におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)を進める新しいプラットフォームの導入を発表しました。これにより、配電業務の効率向上と、従業員の体験改善を実現しています。

DXの背景と課題



近年、東北地域では自然災害の頻発や人口減少の影響が深刻化しており、電力の安定供給に向けた取り組みが急務とされています。特に、倒木による停電の防止に向けては、毎年数万件に及ぶ伐採作業が行われていますが、これまでは紙の地図や書類に依存した業務が多く、情報の検索や管理に多大な労力がかかっていました。これらの課題に対処するために、AIやIoT技術を活用した業務の合理化が求められています。

プラットフォームの開発



日本IBMは、2023年2月から東北電力ネットワークと協力し、Salesforceを使った顧客管理と、ArcGIS®を利用した地理情報の統合プラットフォームを開発しました。このプラットフォームにより、大量のデータを一元管理し、迅速かつ適切な意思決定が可能になります。実際、2024年2月からの試行運用を経て、2024年5月には500名の社員が本格利用を開始しました。

効率化の成果



新しいプラットフォームの導入により、東北電力ネットワークは伐採作業に関連する業務の効率を75%向上させる見通しです。特に、モバイル端末から現場で直接樹木所有者の情報を検索できるため、従来の手間を大幅に削減できます。また、伐採履歴に基づく樹木単位の成長予測や、年間の伐採量を自動的に算出するダッシュボード機能も追加されており、より戦略的な伐採計画が可能になります。

今後の展望



東北電力ネットワークは、これからこのプラットフォームをフィールド業務全般に拡大予定です。具体的には、基幹システムとの連携を進めて、さらなる効率化と業務高度化を図り、従業員体験を向上させつつ、電力業界全体のDX推進に寄与していく方針です。

結論



日本IBMは、地域と共に歩む電力供給の安全性を保障するために、今後も東北電力ネットワークのDXを支援し続けていくことでしょう。デジタル技術を駆使した業務改善は、急速に変化する環境の中で必要不可欠です。東北電力ネットワークが、持続可能な未来を目指して進化し続ける姿勢は、多くの期待を集めています。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
日本アイ・ビー・エム株式会社
住所
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。