24時間医療通訳付きオンライン診療が開始
訪日外国人向けのオンライン診療サービス「HOTEL de DOCTOR 24」が、エムスリーキャリア株式会社の手により、本日より本格的に始動しました。このサービスは、医師会員が33万人以上いるエムスリーグループが展開するもので、特に訪日外国人の医療ニーズに応えるために設計されています。
サービスの背景と目的
「HOTEL de DOCTOR 24」は、2024年12月から首都圏を中心に試験運用が行われていましたが、最近「西武プリンスホテルズ&リゾーツ」運営のホテル44施設を含む複数の宿泊施設との提携が進み、日本全国でのサービス提供が可能に。特に2025年には訪日外国人観光客数が4,000万人を超えると見込まれ、医療対応の強化が求められています。
宿泊施設側にとっては、外国人観光客が体調を崩した際の言語対応や、病院の手配が大きな負担となっていました。これに対し、「HOTEL de DOCTOR 24」を導入することで、その負担を軽減し、より良いホスピタリティを提供できるとして高い評価を得ています。
利用者の声とサービスの評価
試験運用期間中にはアメリカやイギリスからの利用者が多く、子供の体調不良や皮膚症状、服用中の薬が切れた場合の処方依頼など、様々なニーズに対応しました。導入施設からは「フロント業務の軽減」と「外国語対応の医療提供」が、サービスの大きなメリットとして挙げられています。
医療業界大手として、2,000人以上の医師が参加を希望しており、オンライン診療の新しい働き方が注目を集めています。このサービスは月に1,000件の診療を目指してさらなる医師の確保を進めています。
課題解決につながる運営体制
宿泊施設へのヒアリングの中で、外国人観光客の体調不良時の対応に苦慮している実態が明らかになりました。具体的には、言語に対応可能な病院の捜索やフロントスタッフによる症状のヒアリングの難しさが指摘されました。これに対し、「HOTEL de DOCTOR 24」は簡単な手続きで利用できる体制を整え、特に言葉の壁を越えた医療提供を実現します。
提携宿泊施設の選定
サービスを導入するホテルは、東京、大阪、京都をはじめとする主要都市はもちろん、軽井沢や鎌倉などの観光地でも利用可能。これにより、訪日外国人が安心して宿泊できる環境を整えています。
他の提携宿泊施設からのコメント
- - ホテルグランバッハ東京銀座: 「多言語対応ができ、夜間でも利用できる点が特に好評価です。」
- - ホテルサンルートプラザ新宿: 「体調不良の対応がスムーズになり、選択肢を提示できるようになりました。」
- - ノボテル奈良: 「外国語対応医療機関の少ない地域で大変助かっています。」
導入事例
既に多くの訪日外国人が本サービスを利用しており、様々な症状に対応しています。利用者のケースとして、腹痛や咳などの症状に対してオンラインで診療を行い、必要な薬の処方などを実施しています。
サービスの具体的な流れ
1.
サイトから予約
2.
オンラインカウンセリング
3.
医師による診療
4.
処方箋の渡し
このようにして、訪日外国人の医療ニーズに柔軟に対応できる「HOTEL de DOCTOR 24」のサービスが、今後の観光業界での重要な役割を果たすことが期待されています。