東和食品の挑戦
2023-09-12 13:00:02

北海道白糠町の東和食品:エンペラーサーモンが学校給食に!地域と世界を繋ぐ水産加工の挑戦

北海道白糠町の東和食品:地域と世界を繋ぐ水産加工の挑戦



北海道白糠町に拠点を置く東和食品株式会社は、地域に根ざした水産加工会社として、世界へ羽ばたく挑戦を続けています。近年では、地元産の高級サーモン「エンペラーサーモン」が学校給食に採用されるなど、地域貢献にも大きく貢献しています。この記事では、同社の歴史、ヒット商品である「鮭とばイチロー」の開発秘話、そして未来への展望に迫ります。

アラスカからの挑戦:創業から現在まで



東和食品は1972年、道東で獲れる水産物の加工を目的に設立されました。しかし、オイルショックや200海里水域の設定により、遠洋漁業は大きな打撃を受けます。そこで、同社はアメリカのアラスカ州へ進出。現地で捨てられていた数の子や筋子を加工し、日本へ輸入することで新たな道を切り開きました。この挑戦は、現在の日本の食卓にアラスカ産の魚介類が並ぶ礎となりました。

大ヒット商品「鮭とばイチロー」の誕生



東和食品を代表する商品「鮭とばイチロー」は、1994年の発売以来、長く愛され続けています。その成功の背景には、独自の工夫があります。当時、百貨店への納品では規格外の魚は廃棄されていました。そこで、規格外の鮭を活用し、年間を通して生産できる商品開発に着手。業界初となる、繊維を断ち切るスライス技術により、食べやすい鮭とばを実現しました。ネーミングも、当時活躍していたイチロー選手にあやかり、「鮭とばイチロー」と命名。そのユニークなネーミングと、食べやすさがヒットの要因となりました。

地域貢献と持続可能な経営



近年、東和食品は地元白糠町への貢献にも力を入れています。エンペラーサーモンの学校給食への提供はその一例です。また、ふるさと納税返礼品として、エンペラーサーモンや数の子、鮭とばなどが人気を集めています。これらの取り組みは、地域経済の活性化に大きく貢献しています。

さらに、同社は食品ロス削減にも積極的に取り組んでいます。規格外魚を有効活用した商品開発や、年間を通して生産できる商品の開発など、持続可能な経営を目指しています。

「お客さまのニーズ」と「小さな工夫」



東和食品の成功の秘訣は、「お客さまのニーズに応えること」と「小さな工夫」にあります。創業以来、顧客との協働による商品開発を重視。常に顧客の声を聞き、改善を重ねることで、高品質な商品を提供し続けています。数の子の塩水漬けを酸化しにくい状態で届ける工夫や、エンペラーサーモンの調味液による旨味アップなど、小さな工夫が大きな満足感へと繋がっています。

未来への展望



養殖技術の発展により、水産業界を取り巻く環境は大きく変化しています。東和食品は、養殖魚も積極的に取り扱い、顧客のニーズに柔軟に対応しています。これからも、「美味しく、ご満足いただける商品を作る」という理念のもと、小さな工夫を積み重ね、地域と世界を繋ぐ水産加工会社として成長を続けていくでしょう。

会社概要



会社名: 東和食品株式会社
住所: 〒088-0592 北海道白糠郡白糠町西庶路東3条北3丁目2番地1号
電話番号: 01547-5-2014
URL: https://kyokuichi.com/company/touwa/

白糠町のご紹介



白糠町は、北海道東部に位置する人口約7,200人の町です。豊かな自然に恵まれ、漁業、林業、酪農が盛んです。特に、秋鮭やいくら、近年ではブリの漁獲量も増加しており、豊かな海の恵みを生かした地域づくりが進められています。

会社情報

会社名
北海道白糠町
住所
西一条南1丁目1番地1号
電話番号
0154-72-2171

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。