SECAI MARCHEの成長と未来
株式会社SECAI MARCHEは、2025年までに東南アジアの生鮮食品のサプライチェーンを革新する企業として、急速に市場を拡大しています。先日、同社は総額3.5億円の資金調達を行い、シリーズAラウンドにおける累計調達額を9.1億円に達しました。これらの資金は、同社が展開する産直ECプラットフォームの拡大や、サプライチェーンシステムの高度化に投資され、アジア市場での競争力を一層強化する予定です。
産直ECプラットフォームの特長
SECAI MARCHEは、2019年に事業を開始し、生産者と飲食店や小売店舗を直接結ぶB2B産直ECの先駆けとして注目を集めています。同社は、革新的なIT技術と持続可能な農業を支援する取り組みを通じて、流通の透明性を高め、食品ロスの削減に貢献しています。今や、マレーシア・クアラルンプールでは、ハイエンド市場の90%以上のシェアを獲得し、東南アジアを代表する産直プラットフォームとしての地位を確立しました。
調達資金の使途
今回の調達資金は、以下の分野に重点的に投資されます:
- - 物流・コールドチェーン網の拡充:東南アジアの主要都市における拠点を強化し、温度管理型配送網を整備することで、鮮度を保持し廃棄を削減します。
- - サプライチェーンシステムの高度化:生産者と需要側をリアルタイムで結ぶ需給システムを構築し、データを活用して価格の最適化と在庫管理を強化します。
- - プロダクト・サービスの拡張:青果や水産物に加えて、畜産物や加工品などの取扱品目を増やし、日本の輸出プラットフォームとしてサービスを拡大します。
- - 人材採用と組織体制の強化:テクノロジー開発や物流オペレーションに強い人材を求め、現地パートナーシップを広げます。
持続可能性と社会貢献
同社は「GROWTH FOR EVERYONE」という理念のもと、食と農業の流通革新をリードし、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。コールドチェーンを通じて、フードロス削減や生産者の収入向上を目指し、社会的な課題に対しても積極的に取り組んでいます。
SECAI MARCHEの特徴と強み
- - ダイレクト流通:生産者から消費者への直接的な販売を行い、流通コストを削減。
- - 高品質な商品:消費者は、少量多品種を適正価格で調達可能です。特に、生鮮食品においては品質管理を徹底しています。
- - フルフィルメントサービス:受注から配送までの一連のサービスを包括的に提供し、効率的かつ安全な流通を実現します。
投資家の期待
ヤマトホールディングスとNIPPON EXPRESSホールディングスの担当者たちは、SECAI MARCHEのビジネスモデルが持続可能な社会に寄与すると期待を寄せています。特に、食品業界におけるサプライチェーンの効率化が、未来の重要なカギとなると考えられています。
会社概要
SECAI MARCHEは東京都千代田区に本社を置き、マレーシアとシンガポールに拠点を持つ企業です。設立は2018年で、資本金は4億2,000万円、社員数は70名です。現在、同社は日本や東南アジアの生産者と連携し、4,000点以上の食材を取り扱っています。今後も、さらなる成長を目指し、EC事業や輸出入事業、卸売事業を拡大していく方針です。
採用情報
SECAI MARCHEでは、一緒に事業を拡大し、新たなサプライチェーンを創造する仲間を募集しています。日本や海外での活躍に興味のある方は、公式サイトからぜひご応募ください。