大阪髙島屋で親子防災ワークショップを開催
2025年8月13日と14日の2日間にわたって、大阪髙島屋で開かれた親子向け防災教育ワークショップ。株式会社WAVE1が主催し、延べ51名の親子が参加しました。本プログラムでは、火災、地震、風水害、テロといった様々なリスクについて、遊びや実験を通じて「日常の延長にある防災」を体験的に学ぶことができました。
防災教育の重要性
WAVE1がこのような防災教育に力を入れている背景には、災害時に命を守るための「自助・共助」の力を広げるという使命があります。特に、学校や地域、企業などとの連携を強化し、次世代に「生き抜く力」を伝える活動が求められています。
今回のワークショップには、格闘家でありジュニアサバイバルスクールの主宰者である小川徹氏が協力。子どもたちは被災直後のリアルな課題を自ら体験することで、非常時の状況を理解し、その中での行動を学ぶことができました。プログラムでは「水が飲めない」「誰にも見つけてもらえない」「どう行動すべきか分からない」といった状況を想像し、自分と家族を守る方法を自然に学べるよう工夫が凝らされています。
ワークショップの具体的な内容
1.
防災リュック詰め込み脱出(参加8名)
大人の膝の高さまで煙が充満した空間をほふく前進で進む体験。親子で議論しながら非常時に何を優先するかを考える機会も与えられました。
2.
簡易ろ過装置づくり(参加13名)
ペットボトルや簡単な材料を用いて泥水をろ過する体験。子どもたちは水の価値と、災害時にきれいな水がどれほど重要かを学びました。
3.
防災ミニクイズ大会(参加13名)
火災や地震などのリスクに関するクイズを通じ、オールハザード対応の基本行動を楽しく学ぶことができました。
4.
SOS防災ホイッスルづくり(参加17名)
ストローを使った笛作りを通じ、声ではなく音で助けを呼ぶ重要性を実際に体験しました。
参加者の声
参加した親子からは「子どもと楽しみながら学べた」「災害の備えについて家族で考えるきっかけができた」といった感想が寄せられました。特に防災グッズを選ぶワークは、親子での協議を促し印象に残ったようです。
終わりに
大阪髙島屋の担当者は、気候変動による災害リスクが高まっている現状において、地域と共に考える取り組みの重要性を述べました。さらに、ジュニアサバイバルスクールの代表も「子どもたちが自分で考える経験が未来の防災力になる」と語り、今後もWAVE1とともにさまざまな活動を広げていく意向を示しています。
これからもWAVE1は多様な主体と協働しながら、次世代に防災の重要性を伝え続けることを目指していきます。