ＴＫＣファストリンク、提携融資開始から500件以上の融資決定を達成

ＴＫＣファストリンク、提携融資の成功

日本公庫と共に展開する「ＴＫＣファストリンク」が、開始からわずか3カ月で500件以上の融資決定を達成しました。この成果は、税理士や公認会計士を中心としたＴＫＣ全国会の会員が提供する信頼性の高い財務情報によって実現したものです。融資判断が5営業日以内にできることから、特に中小企業や小規模事業者にとって、資金調達の迅速化が期待されています。

提携の背景

「ＴＫＣファストリンク」は、ＴＫＣ全国会（会長：坂本孝司）と日本政策金融公庫（総裁：田中一穂）のコラボレーションによって生まれました。中小企業の資金ニーズに応えるために設けられたこのスキームは、会員が作成した信頼性の高い決算書とデータを基に、金融機関が迅速に融資判断ができる仕組みを提供しています。これにより、従来以上に迅速で柔軟な資金供給を実現し、中小企業を支援する体制が整っています。

具体的なサービス内容

「ＴＫＣファストリンク」において、ＴＫＣ会員が作成した決算書は、月次決算や法人税の電子申告後に金融機関へ提供されます。このシステムを利用することにより、顧客企業の信用リスクを分析し、デフォルトのリスクを大幅に抑制することができるのです。また、ＴＫＣモニタリング情報サービス（ＭＩＳ）の活用により、できるだけ正確なデータを金融機関に提供し、融資の際の判断材料としています。

月次決算と企業支援

毎月実施される月次決算は、ＴＫＣ会員が顧客企業を支援する重要な手段の一つです。これにより、関与先企業が黒字決算を実現し、持続的な発展を図るサポートが行われています。今後もＴＫＣ全国会は、「会計で会社を強くする」運動の一環として、更なる金融機関との連携を強化していく方針です。

今後の展望

「ＴＫＣファストリンク」の運営を通じて、中小企業における資金調達の迅速化を進めることは、経済全体にとっても意義のある取り組みです。銀行などの金融機関との連携を深めることで、より多くの企業に安心して資金が供給される環境を整え、国内経済の発展に寄与することを目指しています。これからも、この施策を通じて中小企業の成長を支援し続けることが期待されます。