文化と組織改革の結びつき—イーバリューの新書発表
環境コンサルティング事業を展開するイーバリュー株式会社が、70年以上の実績をもとに新たな書籍『なぜ、あの会社の社員は迷わず動けるのか』を2026年4月10日に発売します。この書籍では、同社が長年の支援実績から得た「文化設計」という組織づくりの手法を初めて詳しく紹介しています。
教育だけでは変わらない現場
実際の企業の現場では、理念の掲示や社員教育が行われても、様々な課題が浮かび上がってきます。
- - 教育を受けたにも関わらず事故が起こる。
- - マニュアルを整備しても実行されない。
- - 理念が現場に伝わらない。
イーバリューの水野社長は、これらの原因が制度やルールではなく、企業文化に起因していると考えるようになりました。重要なのは「社員が自律的に判断できる基準」であり、それを形成するためには、組織文化の設計が必要だと説いています。
「文化設計」の実践
本書では、「文化設計プログラム(Culture Design Program: CDP)」と呼ばれる手法に基づいて、企業文化の形成とその活用法を具体的に示しています。この文化設計の取り組みにより、理念を単なる言葉から実際の行動につなげることが可能になります。具体的には、クレドブックや朝礼ディスカッション、表彰制度といったツールを使い、社員が価値観を日常業務に組み込む仕組みを構築します。
失敗から学び再生する
イーバリューの歴史は、祖母がリヤカー1台で始めたスクラップ回収業から始まりました。その後、廃棄物処理業を経て環境コンサルティング事業へと発展。大きな成長の背後には、理念が形骸化した時期や組織が分断された時期、さらには経営判断に迷った時期があったことがほんの一例です。この書籍では、そうした失敗と再生の経験から得た知見をもとに、どのようにして組織文化を設計し現場に根付かせていくかが説かれています。
誰にとってのガイドか
本書は、繰り返す事故に悩む企業の安全部門や、人事・組織開発担当者、また理念を実現させたい経営者などにとても適した内容となっています。特に、社員が自律的に動く組織を目指す管理職には必見の資料です。その中には、クレドブック作成ガイドや文化診断チェックリストなどの実践資料も収められており、現場で即実行できる内容が盛り込まれています。
著者プロフィール
著者である水野 昌和氏は、イーバリュー株式会社の代表取締役社長です。三重県四日市市生まれで名古屋商科大学大学院でMBAを取得。外資系企業での営業経験を経て、家業に戻り、ISO14001の認証取得やクレドの策定を進めてきました。2018年には環境コンサルティング部門を分社化し、現在では1,100社以上の企業を支援するに至っています。
書籍情報
この本は約200ページで、定価1,980円(税込)で販売されます。詳細や購入はイーバリューの公式サイトから確認できます。文化を道具にすることで、現場の行動を変える可能性を秘めたこの書籍は、企業文化を見直す良い機会となるかもしれません。