日本の和食が進化。WABI-DELIの新たな挑戦とグランプリ受賞の舞台裏
ケンコーマヨネーズ株式会社が手掛ける和惣菜ブランド「WABI-DELI」の『花がんもの含め煮』が、2025年11月のジャパン・フード・セレクションにおいて、食品・飲料部門のグランプリに選ばれました。この受賞は、同社として初の快挙であり、日本の食文化の再評価を行う重要な一歩となります。
和惣菜の魅力
日本の食文化は、たくさんの美味しさと深い歴史を持っていますが、最近ではその魅力が薄れつつあるとも言われています。WABI-DELIは、「見つめなおす、和食のちから」というテーマのもと、日本各地の食材やその文化を再認識し、センスある和惣菜を提供することを目指しています。
特に今回グランプリを受賞した『花がんもの含め煮』は、福井県の伝統的な「がんもどき」を使用し、花形に仕立てることで見た目の美しさも意識されています。その中には、しいたけとにんじんが含まれ、だしの風味がしっかりと染み込んでおり、一口食べると深い味わいが広がります。これまでの食事の常識を覆す新しい和食の形が、プロフェッショナルたちの心を掴んだ理由の一つです。
審査の基準と受賞の背景
ジャパン・フード・セレクションは、約23,000人のフードアナリストによって行われる食品評価制度です。この制度は、日本独自の食文化や消費者の目線を考慮し、厳格なチェック項目に基づいて製品を評価します。全体として90点以上を獲得した製品だけがグランプリに選ばれるため、『花がんもの含め煮』の受賞はその品質と魅力が認められた証拠でもあります。
受賞の理由としては、「素材の味を活かす健康的な味付け」「目を引く花形のデザイン」「冷凍食品としての利便性」、「製品に込められた思い」などが挙げられています。
WABI-DELIの取り組み
WABI-DELIは、従来の和食に新しい価値を加えることを目的としています。温かみのある丸いロゴは、日本の障子をイメージしたデザインで、葉のモチーフが植物性の食材を意識させます。また、色は日本の伝統色「深緋色」を取り入れ、和の心を表現しています。これにより、商品を通して日本の伝統や文化を再発信することを目指し、消費者とのつながりを深めています。
今後の展望
『花がんもの含め煮』を皮切りに、WABI-DELIの商品ラインナップは拡大しており、全6品が展開されています。450gという使いやすいサイズと365日の賞味期限を持つ冷凍食品は、外食業や給食、さらには海外市場でも需要が高まっています。
今後、より多くの方に日本の伝統的な食文化の魅力を伝えるため、WABI-DELIは新商品の開発やメニュー提案を積極的に行っていくとしています。
まとめ
日本の豊かな食文化を見つめ直すことで、WABI-DELIは今後さらなる成長と革新を追求していくでしょう。「侘び寂び」の美意識や「もったいない」の精神が表れたこのブランドの商品を通じて、より多くの人々に和食の魅力が伝わることを期待しています。