フランスの現代アーティストZEVSの個展「ZEVS：New Works」が東京で開催決定

アートの新たな潮流、ZEVSの個展「ZEVS: New Works」

株式会社WATOWA GALLERYは、フランスの現代アーティストZEVS（ゼウス）による個展「ZEVS: New Works」を2025年12月6日から東京都浅草で開催します。この展覧会では、広告やブランドに潜む視覚的権力を独自に解体するアプローチで知られるZEVSの新作や過去の作品を展示し、観客に新たな体験を提供します。

ZEVSの創造的なアプローチ

ZEVSは、視覚的権力の解体をテーマにした作品を30年以上にわたり発表してきました。その代表作である「Liquidated Logos」（リキデイテッド・ロゴ）シリーズは、世界的に有名なブランドロゴを“溶解”させることで、資本主義とブランドの持つ幻想的な側面に問いを投げかけます。

本展では、「Cycle 1967」というシリーズからスイミングプールを題材にした8点を展示し、さらに新たに制作された「Minimal Paintings」や日本の国旗をテーマにした「Liquidated Sun」などもお披露目される予定です。これにより、ZEVSと東京との新しいつながりを祝う機会となります。

オープニングイベントの見どころ

ZEVS本人が来日し、12月5日にはオープニングパーティーが開催される予定です。そこで行われるライブパフォーマンスは特に注目されており、訪れる人々にとって貴重な体験となることでしょう。このパフォーマンスは19:00頃から一般入場可能となっています。

展覧会の詳細

- タイトル: ZEVS: New Works
- 会期: 2025年12月6日（土） - 2026年2月1日（日）
- 時間: 木曜日 - 日曜日、13:00 - 18:00
- 会場: WATOWA GALLERY、東京都台東区今戸1-2-10 JK BLD 3F
- キュレーション: Shai Ohayon
- 主催: WATOWA GALLERY

ZEVSの経歴

ZEVS（本名：Aguirre Schwarz）は1977年にフランス・サヴェルヌで生まれ、国際的に活動を続けています。90年代初頭から活動を開始し、パリ、ニューヨーク、ソウル、香港などの都市で視覚的介入を行いながら、そのユニークなスタイルで広く知られるようになりました。ZEVSは、現代社会の視覚体系に潜む権力性を可視化することを目的とし、都市介入と美術史的な思考を融合させています。

彼の初期の作品には「The Shadow Flasher」や「The Serial Ad Killer」などのグラフィティから始まり、後に「ZEVS」と名乗るようになりました。広告看板に特別なペイントを施した作品や、高圧洗浄機を使ったアートなど、批評的な都市介入を多角的に展開しています。場面の反転を用いた作品は、多くの美術館に収蔵され、国内外で高く評価されています。

今展では、ZEVSの作家活動の変遷や、日本文化との親和性を探る作品が登場し、見応えのある内容となっています。彼の新作には、印象派の影響を受けた作品も見られ、特に複雑な美術史的対話が構築されています。

多様なアプローチにより、ZEVSは常に自らを進化させ、新たな意味を持った作品を生み出し続けています。東京でのこの新しい展覧会は、彼自身の活動にとっても、大きな記念碑的な意味合いを持つことでしょう。

ぜひ、この機会にZEVSの独自のビジョンを体感してみてはいかがでしょうか。