ポルトガルと日本の建築文化が交わる国際シンポジウム
2025年6月3日、大阪・中之島美術館にて開催される国際建築シンポジウム「Related Paths – 4 Architects」は、日本で初めて行われるポルトガルの建築界を代表する4名の著名な建築家によるイベントです。このシンポジウムでは、彼らの独自の作品と建築哲学が紹介され、両国の建築文化の相違点と共通点が探究されます。特に、ポルトガル建築の特性や日本建築との類似性について議論が深められる予定です。
シンポジウムの趣旨
ポルトガルと日本の建築は、それぞれが持つ独自の文化と歴史の中で培われてきた美学を反映しています。日本の建築が「軽やかさ」と「流動性」を基調としている一方で、ポルトガルの建築は「重厚さ」と「記憶」を大切にした設計が特徴です。この2つの異なるアプローチがどのように融合し、未来の都市や生活様式に新たなインスピレーションをもたらすのかが、シンポジウムの中心的なテーマです。
シンポジウムは午前10時から午後4時30分までの間に開催され、セッション1とセッション2に分かれ、各建築家がプレゼンテーションを行います。そして、最後にはモデレーターと共にディスカッションと質疑応答の時間が設けられ、参加者との対話が実現します。
登壇する建築家
1.
リカルド・カルヴァーリョ
ポルトガルの建築家で、リスボンを拠点に活動している。彼の作品は数々の展覧会で評価され、建築教育者としても名を馳せている。
2.
イネス・ロボ
建築設計における独創性で知られる彼女は、ポルトガル国内外で数多くの賞を受賞し、建築教育に関する活動も精力的に行っている。
3.
リカルド・バック・ゴードン
彼のデザインは国際的にも広く評価されており、ハーバード大学での客員教授経験も持つ。多くの展示会に参加している。
4.
マヌエル・アイレス・マテウス
建築の分野において多大な功績を残し続けている実力派の建築家。彼の作品は、ポルトガルのみならず海外でも高く評価されている。
参加方法
イベントへの申し込みはオンラインで行えます。特に学生の場合、学生IDを提示することで特別な条件で参加することができます。この機会に、日本とポルトガルの建築家との貴重な対話に触れてみてはいかがでしょうか。
関連するイベント
シンポジウムに先立ち、5月26日から30日まで大阪の万博ポルトガル館で、同じく4名の建築家による展示が行われます。この展示では、彼らの建築思想を深く理解するための場が提供されます。また、シンポジウム後には日本橋ギャラリーでの展示も予定されており、一般市民が建築文化に直接触れる機会が増えています。
このシンポジウムは、新たな視点をもたらすだけでなく、国際的な建築文化の交流を促進する貴重な機会となることでしょう。