三井情報が米Aviz社とリセラー契約締結
三井情報株式会社が米国Aviz Networks, Inc.とのリセラー契約を締結した。この契約により、三井情報はAvizが提供するネットワーク運用基盤の販売および導入支援を行う。Aviz社は、データセンターやエッジ環境、AIファクトリーにおいて、AI駆動型かつベンダーニュートラルなネットワークソフトウェアを展開している。
AI時代に必要な柔軟なネットワーク運用基盤
近年、生成AIの普及と大規模なデータ処理の需要が急増している。この背景には、データセンター事業者や通信キャリアがネットワーク設備を増強し、サービス基盤の拡大を図っていることがある。しかし、従来の特定メーカー製の専用機器に依存したネットワーク環境では、設備の増強に伴うコストや運用負荷の増加が問題となっている。
そこで、注目を集めているのが「オープンネットワーキング」。このアプローチにより、機器とネットワークOSを自由に組み合わせられるため、特定のベンダーの製品に依存することなく、柔軟で拡張性の高いネットワーク構築が期待できる。
Avizソリューションの多様な特長
Aviz社が提供する「ONES(Open Networking Enterprise Suite)」は、複数のハードウェアベンダーにまたがるネットワークのオーケストレーション、可視化、監視を一元管理できる機能を兼ね備えている。自動設定機能とトラブルシューティングの簡素化により、ネットワークの拡張にも対応可能。
さらに、「Network Copilot™」は、大規模言語モデルを活用し、自然言語での対話によって業務を支援するAI搭載のネットワーク運用プラットフォームだ。これにより、問題調査やレポート作成が容易になるほか、運用担当者の負担が軽減される。
三井情報の提供する価値
三井情報は、Avizソリューションのライセンス提供のみならず、設計や構築、導入支援までを一貫してサポートする。長年のネットワーク構築と運用のノウハウを活かし、顧客がオープンネットワークのメリットを最大限に享受できる環境づくりを支援する。
これにより、顧客は運用負荷を抑えつつ、事業成長に応じた柔軟なネットワークを構築可能となる。
今後の展望
今後、三井情報は特にデータセンター事業者や通信キャリアを中心としたAvizソリューションの提供を強化する。ネットワークの大規模化や運用負荷の増加といった課題に対し、オープンで柔軟な基盤の構築とAIによる運用支援を通じて、顧客の事業拡大と競争力強化に貢献する意向だ。また、蓄積した知見を基にエンタープライズ分野への展開も視野に入れており、AI時代の変化に対応するための基盤を推進していく。
まとめ
三井情報とAviz社の提携は、AIがもたらすビジネスの変革における一歩として注目されている。AIファクトリーの構築やネットワーク帯域の強化、運用効率化を図るこの取り組みにより、顧客への選択肢と制御性を高め、新たな価値を創造する。
Aviz社の共同創業者兼CEOであるVishal Shukla氏は、「私たちはインフラ変革を決定づける時代にいる」と述べ、三井情報との協力についても期待を寄せている。今後、この提携を通じて日本市場におけるオープンネットワークの普及が進むことが期待される。