川人綾が導く視覚の旅「綴るひかり」展
2025年5月2日から26日まで、京都市下京区の蔦屋書店にて川人綾の個展「綴るひかり」が開催されます。この展示では、染織技術に根ざしたアプローチから生まれる視覚の錯覚と、その美しさが表現されます。
川人綾は、グリッド状の絵画に「制御とズレ」をテーマにした作品を制作しています。彼女のアートは、学生時代に日本の伝統的な染織を学んだ経験から得た「ズレ」という概念に多くの影響を受けています。この「ズレ」は、彼女の作品において美的な深さをもたらし、観る者に新たな感覚をもたらします。
本展では、2024年から制作に入った《CUT》シリーズの新作15点と、万博会場用に制作したタペストリーの試作も展示されます。川人の作品は、格子状に広がるカラーグラデーションによって、見る角度によって異なる表情を見せるのが特徴です。また、今回の展示に際して、彼女のこれまでの活動をまとめた作品集が刊行されることも注目ポイントです。特にエディション作品付きの特別版も販売される予定で、多くのファンの期待が高まります。
展覧会の開催期間中の5月3日には、ポーラ美術館の主任学芸員である内呂博之を迎えたトークイベントも予定されています。川人の作品世界や彼女の視覚芸術へのアプローチについて深く掘り下げる貴重な機会です。
アーティストとしての川人綾は、15年の時を経て綴織のタペストリーのデザイン担当をする中で、その美しさと技法を見直す機会を得ました。彼女の言葉を借りると、「色のズレによって、美しさが生まれる」という考え方が、作品一つ一つに込められています。これは、観る側にも色の感じ方における多様性を認めることを促すメッセージと捉えることができるでしょう。
展覧会の詳細や入場に関する情報は、特設ページにて随時更新されます。川人綾の新たな視覚世界を感じるこの機会をお見逃しなく!
展覧会概要
- - 会期: 2025年5月2日(金)~5月26日(月)
- - 時間: 11:00~20:00(最終日18:00閉場)
- - 会場: 京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース
- - 入場: 無料
- - お問い合わせ: [email protected]
この展覧会は、アートと錯覚の美が織り込まれた、心に残る体験となることでしょう。私たちも川人綾の創作の旅を追い続けていきたいと思います。