顔認証とrPPG技術を活用した健康管理サービスが登場

株式会社セキュアは、AI技術とセキュリティを融合させた新たなビジネスソリューションの提供を目指しています。その一環として、顔認証とrPPG（Remote Photoplethysmography）技術を活用し、従業員の健康管理およびストレスチェックを可能にするサービスを2025年内にリリースする計画を発表しました。

新しい技術の導入

このサービスは、非接触で心拍数や血圧、酸素飽和度などのバイタルデータを取得することで、健康管理に役立てることができます。特に、rPPG技術は血管内の血液の量や酸素濃度の変化をレーザー光で測定し、肌の色の変化を解析することにより、健康状態をリアルタイムで把握できるすぐれた技術です。高解像度カメラを利用することで導入コストを抑え、企業にとって手軽にあらゆる業務に取り入れやすいソリューションを提供します。

企業のニーズに応える背景

昨今、食品工場や運送業、交通業界など、人の命や健康に直接的に関わる業種において、従業員の健康管理やストレスチェックの重要性が高まっています。特に、従業員数が50人以上の企業ではストレスチェックが義務化されており、50人未満の企業でも努力義務が課されています。2024年10月には厚生労働省がメンタルヘルス対策の強化方針を発表し、今後ますます健康管理の重要性が増していくことが予見されています。

多様な機能

新サービスでは、顔認証技術を使用して利用者を特定した後、同時に健康状態を測定する機能が搭載されています。これにより、心拍数や呼吸数、酸素飽和度、血圧、さらには疲労度やストレスも一度に把握できるようになります。また、オプションの付属ユニットにより、体温の計測も可能となります。

活用シーンとメリット

このサービスの具体的な活用シーンとしては、入退室や勤怠管理との連携が考えられます。例えば、従業員の健康チェックを行い、その結果に基づいて入退室の制限を設ける方法です。健康チェックをしない限り次の扉へのアクセスを許可しないことで、異常を未然に防ぐことが期待されます。さらに、日々の健康チェックを通じて、従業員自身が健康管理を意識するきっかけとなり、業務改善や生産性向上にも寄与することができるでしょう。

企業情報

株式会社セキュアは、東京都新宿区に本社を構え、2002年に設立されました。AI技術を取り入れた入退室管理システムや監視カメラシステムを提供し、過去10,000社以上の導入実績があります。マーケットシェアNo.1を3年連続で獲得しており、性能、コスト、安定性を考慮したシステム設計を行うことで、さまざまな企業に最適なソリューションを提案しています。

この新しい健康管理サービスが、多くの企業にとっての健康経営のパートナーとして機能し、従業員の心身の健康を支える一助となることが期待されます。

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