恐怖と好奇心が交錯する『フェイクドキュメンタリーQ』の魅力
2023年8月、東京のタワーレコード錦糸町パルコ店で開催された『フェイクドキュメンタリーQ』の出版記念上映会とサイン本お渡し会に、多くのファンが押し寄せました。この書籍は、心霊マスターテープシリーズで知られる寺内康太郎監督をはじめ、4人のクリエイターによって制作されたドキュメンタリー風の短編動画作品集です。
この書籍版の魅力は何と言っても、YouTube上に既に公開されている22話の中から、特に再生回数が多かった6本の動画の後日調査と新作エピソードを加えた内容です。初の書籍『フェイクドキュメンタリーQ』は発売からわずか1週間で完売続出となり、重版も決まり、合計で5万5千部に達するなど大ヒットを記録しています。
SNSとともに広がる“ヨムシヌ本”
この書籍はSNS上でも大きな話題となっており、「キムラヒサコと目を合わせないでくださいーー。」や「読むと死にます」という言葉が流行ることで、いわゆる“ヨムシヌ本”として広がっています。これは「読むと死ぬかもしれない」という意味合いを持ち、特に恐怖を感じる作品が多いことを指しています。「コワイ本」としての新しいジャンルを開拓しつつあります。
フィルムと文字の融合が生む新たな体験
イベントでは、寺内監督とルポライターの村田らむ氏が登壇し、『池澤葉子失踪事件~母の印影~』を元にした最新作『Mother』の上映会が行われました。村田氏は、この書籍に熱心な考察ファンが集まっていると述べました。寺内監督は、「すごくすばらしいファンの存在が私たちを励まし、彼らのおかげで作品が進化していく」と感じています。
今回の書籍版は、12の“恐怖注意QRコード”を搭載しており、音声や映像を通じて実際に恐怖を体験できる新しい形式のホラー本となっています。この体験型のコンテンツに関して、寺内監督は「以前からやってみたかった」とし、特に子供たちにも楽しんでもらえるように工夫を凝らしたと興奮を語りました。
さらに、Amazonでのギフトランキングでも高評価を得るなど、男女問わず多くの人々にとって「コワ〜イ贈り物」として人気を博しています。この夏、あなたも『フェイクドキュメンタリーQ』が提供する恐怖の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
書籍情報:
- - 書名: フェイクドキュメンタリーQ
- - 著者: フェイクドキュメンタリーQ
- - 定価: 1540円(税込)
- - 判型: 四六判
- - 発売元: 双葉社
- - ISBN: 9784575319019
また、YouTubeでの動画もぜひチェックしてみてください。
フェイクドキュメンタリーQ YouTubeチャンネル