アートとリアルが交差する京都の就活イベントを紹介

新しい就職活動の形を提案するイベント

コロナとの共存を目指して

2020年、新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は一変しました。就職活動もそのひとつで、オンライン面接やウェビナーが主流となり、学生と企業のつながり方が大きく変わりました。しかし、オンラインだけでは得られないものがあることも事実です。そんな中、京都で「表現者の舞台創出プロジェクト第二弾」が11月7日（土）から8日（日）にかけて開催されます。このイベントでは、学生と企業がリアルに出会い、交流する場が設けられます。

学生の声と企業の不安

株式会社NextKeymanが運営する学生カフェHYGGERによる調査では、参加学生の82%が「リアルなつながり」を求めていると答えています。オンラインでは雰囲気がつかめず、他の学生や人事担当者との接点も薄くなるという声も多いです。企業側でも、オンライン上で本当に求めている人材の採用ができているのか不安を感じている担当者が少なくありません。

新たな試みの実施

このイベントでは、屋内の各部屋に企業の人事が配置され、参加学生が順番に部屋を回る形式を取ります。各部屋はコロナ対策を施し、参加人数を制限することで3密を回避。さらに、部屋ごとに異なるアート作品が存在し、訪れるたびに新しい刺激を受けることが期待されています。イベント後には人事担当者が集まり、採用についてのディスカッションが行われる予定です。

キャリア支援の新たな視点

今回のイベントは、単なる就職活動の場ではありません。アーティストが介入したアートホテル「BnA Alter Museum」を舞台に、学生や企業人事が表現者としての役割を持つ試みです。このホテルは、アート作品としても機能し、コロナ禍で苦しむ「表現者」にも活用されることで、新たな発信の場を提供します。

企業と施設の情報

このイベントを企画したのは、株式会社NextKeyman。2016年に設立され、学生専用のスペースやキャリア支援事業を展開しています。所在地は京都市中京区で、公式サイトも運営中です。また、イベントが行われるBnA Alter Museumは、2019年に開業したアートホテルで、施設自体がアート作品となっています。こちらも京都市下京区に位置しており、アートを通じた新たな体験を提供しています。