新潟漆器の魅力を詰め込んだCYLINT
セーラー万年筆が新たに発表した「CYLINT 万年筆・ボールペン新潟漆器」。この製品は、金属の冷たさと新潟漆器の温もりを融合させた、唯一無二の筆記具です。2025年4月26日から、全国のセーラー万年筆の販売店で販売される予定です。
CYLINTシリーズとは
「CYLINT」という名は、「CYLINDER(シリンダー)」と「Intelligent(インテリジェント)」の略語で数年の研究の末に生まれた新しいシリーズ名。その名の通り、シンプルかつ洗練されたデザインが特徴で、日常の使用に適した筆記具となっています。特に今回の新潟漆器とのコラボレーションは、大変注目を集めることでしょう。
新潟漆器の歴史
新潟市周辺で製造されている新潟漆器は、江戸時代から受け継がれる伝統工芸品。北前船が発展させた貿易地として知られる新潟では、多彩な文化が交じり合い、その影響を受けた漆器文化が育まれました。豊かな自然と多様な文化が、漆器製造に多岐にわたる色や模様をもたらし、「変わり塗の宝庫」とも称されています。
石目塗り技術
CYLINTシリーズに施された石目塗りは、石のざらざらとした肌合いを再現。硬い塗膜により、表面の傷がつきにくく、耐久性に優れています。これにより、見た目の美しさだけでなく、実用性も兼ね備えた商品に仕上がっています。
金属への漆塗り革命
金属は漆塗りに不向きだと長年考えられてきた中、数年にわたる試行錯誤の結果、金属への漆塗りが実現。新潟漆器の技術を駆使し、金属に温かみのある質感を持たせることに成功しました。この新しい試みは、筆記具のデザインの可能性を広げるものといえるでしょう。
G7会議での採用
新潟市の伝統工芸を広めるため、2023年5月に開催されたG7新潟財務大臣・中央銀行総裁会議でも、新潟漆器が使用されました。同会議で採用された角皿と同じ色味の朧銀塗が、各国の大臣たちに贈呈され、国際的にも新潟漆器の存在感が際立った瞬間でした。
商品詳細
CYLINT 万年筆新潟漆器
- - 希望小売価格: 110,000円(本体価格100,000円)
- - ペン先: 21金、中型
- - 字幅: 細字、中字、太字
- - 蓋・胴: ステンレス材/石目塗り
- - 本体サイズ: φ17×133.3mm、37.9g
- - セット内容: 万年筆1本、クリーニングクロス、カートリッジインク(ブラック)2本、使用説明書等
CYLINT ボールペン新潟漆器
- - 希望小売価格: 55,000円(本体価格50,000円)
- - 芯色: 油性ブラック
- - ボール径: 0.7mm
- - 蓋・胴: ステンレス材/石目塗り
- - 本体サイズ: φ15.5×138.2mm、49.4g
- - セット内容: ボールペン1本、クリーニングクロス、使用説明書等
新潟漆器の職人技と現代のデザインが融合したCYLINTシリーズは、ただの筆記具を超え、アートとしての価値も持つ商品です。ぜひ手に取って、その魅力を自身で体感してみてください。