江田島荘の魅力と「日本秘湯を守る会」加盟の背景
広島県江田島市にある江田島荘が、国内の厳選温泉宿のみが加盟できる「日本秘湯を守る会」に正式に加盟しました。このことは、江田島荘の温泉の魅力やおもてなしが、多くの人々に認められた証ともいえます。
「日本秘湯を守る会」とは?
「日本秘湯を守る会」は1975年に設立され、自家源泉を持ち、地域に根ざしたおもてなしを大切にする宿が加盟を許される組織です。加盟には厳選な審査が行われ、全国に100軒ほどしかない温泉宿が名を連ねています。この会に加盟することは、温泉宿としての質の証明といえます。
江田島荘の総支配人、阿部直樹氏は「こころと身体が元気になる温泉宿」をコンセプトに運営を行っており、今回の加盟を通じて更なる発展とともに、より多くの人々に深い癒しを提供していく意向を示しています。
江田島荘の特長
江田島荘の温泉にはさまざまな特徴があります。この宿の代表的な温泉「えたじま温泉」は、特に希少価値のあるラドン泉です。この温泉は国内でも高濃度の11.8マッヘを誇り、ホルミシス効果と呼ばれる健康効果が期待されます。
さらに、温泉成分は一般的な温泉法の基準の26倍以上となっており、浸かるとその温泉の効果が実感されるといいます。地層に由来する古代海水が長い年月をかけてろ過されたこの温泉は、豊富なミネラルを含んでいるため、体を芯から温め、肌を美しくする効果もあります。
特に注目すべきは、源泉掛け流しの「ぬる湯」です。この温泉は毎時14トン以上の豊富な湯量を誇り、循環や加水をせずにそのままの成分を楽しむことができます。また、ぬる湯とあつ湯を交互に入る「温冷交互浴」も江田島温泉ならではの入浴方法です。この方法により、血行促進や疲労回復、自律神経調整といった効果が期待されています。
新たな展開と今後の期待
江田島荘の加盟がもたらす影響は大きく、今後は「日本の秘湯 × ラグジュアリー体験」をテーマとした宿泊プランの提供や、地産商品の展開が計画されています。特別な入浴剤「ことのは」も販売され、宿の源泉を家庭で楽しめる商品として期待されています。
取材を通じて、江田島荘の温泉は、ただのリラクゼーションの場ではなく、身体や心を再生するための特別な空間であることが実感できました。この温泉宿が地域の観光産業にどのように貢献していくのか、今後の動向に注目です。
総支配人・阿部直樹氏の信条
阿部氏は「お客さまの幸せは従業員の幸せから」を信条に、宿泊業の枠を超え、観光客が再び江田島を訪れたくなるような温かい宿の運営を目指しています。その姿勢は、訪れるすべての人々に快適さと満足感をもたらすことでしょう。
江田島荘の歴史ある温泉の魅力を、ぜひ一度体感してみてはいかがでしょうか。