Box Japanの新機能が企業セキュリティを強化
Box Japanが新たに提供を開始した「マルウェアの自動検知と制御」機能は、法人ユーザーを対象に、急速に進化するサイバー攻撃に対応した重要な取り組みです。これにより、マルウェアがBox上で検知された場合、エンドユーザーにアラートが届き、悪意あるファイルのダウンロードや共有が制限される仕組みが導入されています。また、ITおよびセキュリティ担当者への通知も自動的に行われ、迅速な対応が可能になります。
この機能は、特にサイバーセキュリティの脅威が増加する中で、企業にとって大きな利益をもたらします。2019年のデータによると、グローバルでのマルウェア攻撃の件数は前年比で13%増加し、対応にかかるコストは平均で260万ドルに達しています。そこで、Boxはこれらのリスクを軽減するための革新的な対策を講じています。
Boxは以前より、コンテンツプレビュー機能を提供しており、これによりユーザーはファイルをダウンロードすることなく内容を安全に確認できます。この仕組みにより、マルウェアからのリスクを大きく回避することが可能になります。
さらに「Box Shield」機能により、情報漏洩の懸念を軽減し、内部脅威やアカウントの侵害を早期に特定することができます。Box Shieldは、ユーザー行動分析を行い、異常なファイルアクセスやダウンロードを迅速に検知し、警告を発するシステムを備えています。
新機能の具体的な利点
Box Shieldに加わったこの新機能により、以下のような利点が実現されます:
- - エンドユーザーへのセキュリティリスクのアラートを通知しつつ、安全なプレビューとオンライン編集が可能になります。
- - 悪意あるファイルのダウンロードや共有が自動的に制限され、他のユーザーへの情報拡散を防ぎます。
- - Boxにアップロードされたファイル内のマルウェアが検知された際には、セキュリティ部門に即座にアラートが送信されます。
リモートワークが普及する現代において、セキュリティ担当者は柔軟な業務環境でもリスクを管理できる体制を整えておく必要があります。特に、デバイスや作業場所を問わない協業の場面では、包括的なセキュリティ対策が不可欠です。新たな自動化機能は、ユーザーにとって直感的かつ容易に利用でき、セキュリティ部門の負担を軽減します。
Mimecastとの提携による新時代のセキュリティ
Boxは、サイバーセキュリティのプロバイダーであるMimecastと提携し、さらに強力な脅威検出機能を実現しています。この統合は、Boxにネイティブに取り込まれた検出機能を拡張するもので、アップロードされたファイルの迅速な分析を可能にします。
主な機能としては、以下が挙げられます:
- - 自動スキャニング: 新規または更新されたファイルを即座にスキャンします。
- - 深層分析: 高度な静的分析やサンドボックス技術を利用して、悪意のあるコンテンツやゼロデイ攻撃を検出します。
- - 詳細なフォレンジックデータ: MimecastとBox Shieldで評価可能なフォレンジックデータを提供します。
提供スケジュールについて
これらの新機能は2020年4月30日から一般提供が開始される予定であり、BoxとMimecastの統合機能も2020年前半には実現される見込みです。
企業の使命と展望
Boxは、企業が保有する情報を保護し、業務プロセスを加速し、効率的なコラボレーションを可能にすることを目指しています。2005年に設立されたBoxは、全世界で数多くの企業のサポートを行い、日本国内でも6,000社以上のパートナーを有しています。その基盤を活かし、イノベーションを追求し続けるBoxの今後に期待が寄せられています。詳しくは公式ウェブサイト(
Box公式サイト)を参照してください。