KADOKAWAが4年連続受賞
株式会社KADOKAWAは、2025年2月21日(金)に東京の読売新聞社で行われた「第29回 読売出版広告賞」授賞式において、作品『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』の新聞広告が銀賞を獲得しました。この受賞は、KADOKAWAにとって4年連続の栄誉となります。
読売出版広告賞とは?
読売出版広告賞は、出版広告の活性化と出版界の発展を目的として1996年に創設されました。今回の第29回では、2023年12月2日から2024年12月31日の間に掲載された読売新聞のすべての出版広告が対象となり、作品の質が審査されました。大賞、金賞、銀賞、銅賞、特別賞の各受賞作が選出され、KADOKAWAは昨年までの受賞に続き、再び注目される存在となったのです。
受賞作品の魅力
受賞した『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』は、2024年9月29日付の読売新聞朝刊に掲載された全5段の広告です。この広告には、老夫婦が仲良くお茶を飲みながら同作を読んでいるシーンが描かれています。シュールな雰囲気を醸し出す印象的なセリフが加えられ、目を引く一瞬の仕上がりとなっています。
広告は、KADOKAWA社内のクリエイティブチームによって制作され、クリエイティブディレクターでありコピーライターでもある阿部崇平が担当しました。阿部氏はこれまでにも数々の受賞歴を持つ職人であり、今回の受賞作品は彼にとって3度目の入賞となります。これまでの受賞歴には、第26回(『罠ガール』金賞)、第27回(『今こそ戦争について、考えよう』大賞)、第28回(『苺ましまろ』特別賞)があります。
評価の背景
受賞作について、選考委員の嶋浩一郎氏(博報堂エグゼクティブクリエイティブディレクター)は、「現代社会における多様な夫婦のあり方を巧みに表現している」と評価しました。広告の中の老夫婦が示す一見シュールな日常の中には、視聴者が夫婦の関係について想像をかき立てられる要素が配置されています。特に、長年連れ添った老夫婦のやりとりや視線の描写は、見る人に強い印象を与えます。
KADOKAWAの今後の展望
この成功を経て、KADOKAWAはこれからも「根源的な思考」を大切にしつつ、記憶に残るようなクリエイティブな広告制作を目指していきます。受賞に喜びを感じながらも、次なるステップへの挑戦と自己革新を続ける姿勢が評価されています。
皆さんもぜひ、受賞作である『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』を手に取ってみてください。その独特な世界観が、あなたの日常に新たな刺激を与えるかもしれません。