教育現場での新たな挑戦
近年、小中学校の教育現場では、ICT(情報通信技術)の発展によって、学び方や評価方法が大きく変わろうとしています。そんな中、株式会社インフォザインが新しく提供する「エデュパスポート」は、子どもたちの成長をサポートするために開発されたオープンバッジ管理サービスです。
「エデュパスポート」とは?
「エデュパスポート」は、主に小中学生及び教員を対象としたオープンバッジ管理システムであり、子どもたちの多様な活動や成果を安全に記録し、国際標準である「オープンバッジ」として管理します。この仕組みにより、生徒一人ひとりの努力や成長を可視化し、より主体的な学びを支援することが可能になります。
開発の背景
最近「GIGAスクール構想」が進められる中で、教育のICT環境が整備され、学習も多様化しています。しかし、従来の成績評価では把握できない子どもたちの探究的学びや非認知能力の評価方法が求められています。そこで、教育の現場で信頼性の高いデジタル証明が期待され、オープンバッジの概念が注目を集めているのです。
「エデュパスポート」の特徴
「エデュパスポート」には以下のような特徴があります。
1.
専用バッジ管理サービス: 小中学生向けに設計された安全な管理サービスで、学びの活動や成果を大切に管理します。
2.
安全性とプライバシーの優先: 子どもたちの安全を最優先に設計されており、安心して利用できる環境を提供します。
3.
国際標準に準拠: Open Badges v2.0という国際規格に則っているため、卒業後もデジタル証明を持ち運び、活用することが可能です。
エデュパスポートがもたらすメリット
生徒のメリット
- - 自身の活動が可視化されることで自信を持ち、学習意欲が向上します。
- - バッジを通じてポートフォリオを作成し、自己理解を深めることができます。
- - 卒業後も活動記録を安全に保管し、活用できるため、将来にわたって役立つ資源を手に入れられます。
教職員のメリット
- - 生徒一人ひとりの頑張りや個性を理解し、きめ細やかな指導へとつながります。
- - 学校単位でのバッジ管理が可能になり、探究学習の記録や評価をサポートします。
教育委員会のメリット
- - 教育委員会が統括管理を行うことで、地域全体の一貫したバッジプログラムを設計・運用できます。
- - 学校間での連携や事例共有ができ、地域全体の学びの向上につながります。
「エデュパスポート」の利用法
「エデュパスポート」は基本的に無料で提供され、オプション機能や運用支援は別途案内があるとのことです。このサービスは、学びの現場で新たな評価基準を提供し、生徒の成長に寄り添う重要な役割を果たすことでしょう。
今後の展望
「エデュパスポート」は、2025年に開催される「NEW EDUCATION EXPO」に出展され、デモンストレーションも行われる予定です。教育のデジタル化が進む中、この施策がどのように子どもたちの未来を変えていくのか、注目が集まります。
新しい学びの形を提案する「エデュパスポート」。それは、教育とテクノロジーが融合することで生まれた、未来への扉です。