ホテルニューオータニ博多、IWCチャンピオン・サケフェア開催
福岡市中央区のホテルニューオータニ博多では、伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録される見通しを受けて、特別なイベント『IWCチャンピオン・サケフェア』を開催します。このフェアは、2024年12月1日から2025年1月31日までの期間、館内全レストランで実施され、選りすぐりの日本酒が提供される予定です。
伝統的酒造りとその重要性
500年以上の歴史を持つ「伝統的酒造り」は、日本独自の製法によって醸し出されるお酒です。日本の風土で育ったこうじ菌を使用したこの技術は、祭りや儀式などの文化的な側面においても重要な役割を果たしています。近年、国際的な人気が高まり、日本産酒の輸出が前年に比べて5倍以上に増加しています。しかし、国内での消費は減少し、後継者不足によって多くの酒蔵が危機に瀕しています。
このような背景から、ユネスコの無形文化遺産に登録されることで、伝統的酒造りの魅力がさらに広まり、職人たちへの理解が深まることが期待されています。これに応じて、ホテルニューオータニ博多でもその魅力を発信し、訪れる人々に日本酒を楽しんでもらう機会を提供することを目的としています。
厳選された日本酒のラインナップ
千々和エグゼクティブシェフソムリエが選んだ5種類の日本酒がフェアに登場します。それぞれの日本酒は、独自の特徴と歴史を持ち、その奥深い味わいが楽しめます。
1.
鶴乃里 純米酒 5BY(2007年)・菊姫
石川県の老舗酒蔵、菊姫が手がける日本酒。2007年にIWCチャンピオン・サケを受賞したこの酒は、特A地区米の山田錦を使用し、精米歩合65%で醸造された旨口の純米酒です。
2.
鍋島 大吟醸 特A山田錦(2011年)・富久千代酒蔵
佐賀県の名酒、鍋島はフルーティーな香りと特A地区の山田錦を35%精米し、芳醇な味わいが特徴。天皇皇后両陛下も「美味しかった」と称賛した、特別な日本酒です。
3.
大吟醸 極醸(2013年)・喜多屋
福岡県八女市の喜多屋が贅沢に絞り込んだ極上の日本酒。精米歩合35%の糸島産山田錦を使用した、名の通りの上質な味わいを楽しめます。
4.
南部美人 特別純米酒(2017年)・南部美人
岩手県の小さな町が生み出した「南部美人」。旨味が残る55%の精米歩合で仕込まれ、清らかな地下水を使用したこの酒は、味わい深く、質の高い日本酒です。
5.
紀土 無量山 純米吟醸(2020年)・平和酒蔵
和歌山県の平和酒蔵が生み出した「紀土」の最高峰シリーズ。その味わいは、兵庫県産山田錦を50%精米し、生み出されたコクのある風味が特長です。
IWCについて
IWC(International Wine Challenge)は、毎年ロンドンで開催される世界的な酒類コンペティション。日本酒部門は2007年に設立され、国際的には『SAKE部門』として高い評価を得ています。多くの地酒がこの大会で受賞し、海外進出の大きな一歩となっています。2024年には10のカテゴリーに分かれ、ブラインドテイスティングによって評価されます。その中でも特に優れた1点には「チャンピオンサケ」の称号が与えられます。
イベントの詳細
- - イベント名: IWCチャンピオン・サケフェア
- - 期間: 2024年12月1日(日)~2025年1月31日(金)
- - 場所: ホテルニューオータニ博多内の日本料理 千羽鶴(14F)、レストラン カステリアンルーム(B1)、バーカステリアンルーム(B1)、中国料理 大観苑(B1)、カフェ&レストラン グリーンハウス(1F)【定休日は各レストランに準じる】
- - 問い合わせ先: 092-714-1111(代表)
豪華な日本酒を味わいながら、伝統の魅力を再発見するひとときをお楽しみください。