専修大学レスリング部が新たに強化プロジェクトを始動
オリンピックメダリストを輩出していることで有名な専修大学体育会レスリング部が、遺伝子検査を取り入れた強化プロジェクト「SENSHU WRESTLING BOOST」を開始しました。このプロジェクトは、選手一人ひとりの遺伝的特性を分析し、それに基づいたトレーニングプランを作成することで、チーム全体のパフォーマンスを向上させることを目指しています。
プロジェクトの概要
今回のプロジェクトは、ヘルステック企業の株式会社KEAN Healthとの提携により実現したものです。選手は、遺伝子検査の結果を通じて自身の筋肉タイプや持久力、瞬発力など、レスリングに影響を与える11項目について専門的な分析を受けます。これにより、各選手の特性に合った強化プランが作成され、日常的なトレーニングや栄養管理に役立てられます。
実施済みプログラム
このプロジェクトには以下のような実施プログラムが含まれています:
1.
事前講義:選手たちは遺伝子検査がどのようにレスリングに役立つのかを理解するための講義を受けました。
2.
遺伝子検査の実施:各選手が自分の遺伝的特性を把握するために検査を実施し、その結果は選手専用のレポートとして作成されました。
3.
結果解説講義:遺伝子検査の結果に基づいて、具体的なトレーニング方法や摂取すべき栄養素についての講義が行われました。
選手たちは、自分の遺伝子情報をトレーニングに活かすことで、パフォーマンスの最大化を図ろうとしています。
選手たちの反応
講義を受けた選手の中には、自己への理解が深まったとの声もありました。「自己認識では低いと感じていた能力が、遺伝子的には高いポテンシャルを持っていることが分かり驚いた」という意見や、「カフェインの代謝速度が人によって異なることを知り、摂取タイミングが重要であることが分かった」といった具体的な気づきが報告されています。
今後の取り組み
今後は、遺伝子検査の結果をもとにコーチと協力して、選手個々に最適なプランを策定し、トレーニングの効果を検証し続ける予定です。また、遺伝子の研究を活かしたアスリート支援プロジェクト「chatGENE for Sports」も同時に進行し、多くのアスリートの自己理解やパフォーマンス向上を図っています。
専修大学レスリング部の歴史
専修大学体育会レスリング部は、1935年に創部されて以来、多数のオリンピック選手を輩出してきました。1932年ロサンゼルスオリンピックの影響を受けて設立され、メキシコ大会やバルセロナ大会では金メダルと銅メダルを獲得するなど、名門としての地位を確立しています。
まとめ
「SENSHU WRESTLING BOOST」プロジェクトにより、専修大学レスリング部はさらに高みを目指しています。彼らの取り組みによって、新しい時代のアスリート支援の形が見えてきました。今後の活躍が非常に楽しみです。