ノモス グラスヒュッテの新作時計
ドイツの時計ブランドである「NOMOS GLASHÜTTE」は、3月に画期的な日本限定モデル「Tangente Japan Blau」を発表しました。この時計は、1992年に発表されて以来、常に人気を誇るアイコニックなモデル「タンジェント」を基にしており、日本の伝統芸術である浮世絵からインスピレーションを受けた特別なデザインが特徴です。
浮世絵から受け継がれる青の美
この新作モデルでは、18世紀初頭にドイツ・ベルリンで発見された染料「ベロ藍」が使用されています。葛飾北斎や歌川広重が愛したこの青は、浮世絵に独特の風合いを與えており、「ベルリン藍」とも呼ばれています。このカラーは、浮世絵の中で空や波を力強く表現するための革新的な色として認識されています。
「Tangente Japan Blau」は、浮世絵の雲をイメージさせる乳白色の文字盤に、美しい青のインデックスを組み合わせ、ドイツ伝統の青焼きの針と共に絶妙な調和を保っています。このデザインは、ヨーロッパの画家たちに影響を与え、日本人の精神性を象徴する色としても重要な役割を果たしています。
日本限定の特別仕様
「Tangente Japan Blau」は、特別な証として「TANGENTE SONDERMODEL JAPAN」の文字とシリアル番号が裏蓋に刻印されており、その希少性を引き立てています。ストラップには、ホーウィン社製のブラウンのへり返しコードバンが採用されており、ディプロイメントバックルが付いています。これは、デザインだけでなく、機能性にもこだわった部分と言えるでしょう。
時計の心臓部であるムーブメントには、グラスヒュッテで最も生産され、信頼性の高い手巻きの自社製アルファムーブメントが搭載されています。このムーブメントは、精度と耐久性を両立した高い技術力の証でもあります。
付属品と魅力
さらに特筆すべきは、葛飾北斎の名画、冨嶽三十六景《神奈川沖浪裏》をモチーフにした特製スリーブとトラベル用のレザーケースが付属している点です。これにより、時計をただの時間の記録としてだけでなく、アートとしても楽しむことができます。
商品概要と買い求め方
新作の「Tangente Japan Blau」には、以下の2種類があります。
秒針 : 青焼き
価格 : 382,800円(税込)
限定販売本数 : 15本(ノモスブティック)
秒針 : 赤染め
価格 : 382,800円(税込)
限定販売本数 : 35本(正規販売店)
共通のスペックとしては、ケース径が35mm、ケース厚が6.6mm、サファイヤクリスタルの風防、3気圧防水など、高級時計に求められる要素が全て揃っています。
NOMOS GLASHÜTTEの歴史
1990年に設立されたノモス・グラスヒュッテは、ドイツ時計産業の中心であるグラスヒュッテにおいて、一貫した研究開発とムーブメントの製造を行い、ベルリンにデザインスタジオを置いています。そのデザインはドイツ工作連盟やバウハウスの影響を色濃く受けており、世界的に高く評価されています。150以上のデザイン賞を受賞した背景には、厳格な基準の下で生産される高品質な時計作りがあります。ノモスでは、ムーブメントの95%以上をグラスヒュッテ内で生産しており、その品質は保証されています。
いかがでしたか?「Tangente Japan Blau」は、伝統とモダンが融合した時計であり、ぜひ手に入れたい一品と言えるでしょう。