ナノ粒子で発毛促進
2025-06-02 13:14:06

ナノ化ミノキシジル技術がもたらす発毛効果の進化とエビデンス

ナノ化ミノキシジル技術がもたらす発毛効果の進化



大正製薬株式会社と近畿大学薬学部の研究陣が共同で実施した新たな研究成果が、発毛に可能性を見いだしました。近年、薄毛や脱毛症に悩む多くの人々が注目する「ミノキシジル」をナノ粒子化することで、より早い発毛効果が期待されることが明らかになったのです。この技術は、マウスを用いた実験により、ミノキシジルが毛包へスムーズに届き、発毛に関わる細胞が活性化されることを確認しています。

研究の背景と目的



ミノキシジルは、脱毛症の治療に広く使用されている成分であり、その効果は国内外で高く評価されています。しかし、その治療効果を最大化するためには、ミノキシジルを毛包に効果的に届ける必要があります。大正製薬と近畿大学の長井教授の研究チームは、湿式粉砕法を用いることで、ミノキシジルをナノ粒子化する技術の開発に取り組み、5%の高濃度で配合された製剤の製造に成功しました。気になるその成果とは、一体どのようなものなのでしょうか。

ナノ粒子化技術の開発



今回の研究では、アラビアガムを新たな添加剤として使用することで、ミノキシジルのナノ粒子化を促進しました。その結果、粉砕効率が向上し、製剤の安定性も改善されました。特に、製剤の粘度を約30分の1に低減させることができ、使用感の向上にも成功しています。このナノ製剤をマウスの背部皮膚に塗布して評価したところ、皮膚中でのミノキシジル濃度が従来のローション剤と比較して大幅に高まることが確認されました。これは、薬物の送達性が向上した証拠です。

発毛促進のメカニズム



ナノ粒子化したミノキシジルが、毛乳頭細胞や毛包幹細胞を効果的に活性化させることで、発毛効果を促進することがこの研究で示されています。具体的には、マウスを用いた実験において、ナノ製剤が他のローション剤よりも早期かつ明確な発毛促進効果を示しました。細胞増殖に関する指標であるCD34とCD200の遺伝子発現量が上昇したことから、毛包の細胞が活性化されたことが立証されたのです。

研究の未来への期待



この成果は、ミノキシジルをナノ粒子化することにより、毛包への効率的な送達と、それによる早期発毛効果が期待できることを示すものです。大正製薬は、この研究を通じて、髪に関わる多様な課題に取り組んでおり、「生えること」を科学的に探求しています。今後も、さらなる開発と研究が進められることでしょう。

どのようにして人々の髪の健康をサポートするか、今後の研究成果に期待が寄せられます。


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