電力業界の未来を見据えたセミナー
12月13日、東京電力パワーグリッド株式会社の工務部変電技術担当部長である塚尾茂之氏を講師に迎え、特別なセミナーが開催されます。このセミナーは、電力用SF6ガスに関する最新の国際動向を踏まえ、その代替技術開発に向けた取り組みと今後の展望について深堀りするものです。
セミナーの趣旨
地球温暖化の影響を受け、SF6ガスはその高い温暖化係数から各国で使用制限が強化されています。特に欧米では、苛酷な規制が適用される中、代替技術の開発競争が激化しています。日本でも、この流れは例外ではなく、SF6ガスの漏洩を防ぎつつ、保有量を減少させるための各種施策が進行中です。日本全体として「SF6代替ガス検討会」や「JEMA SF6ガス代替技術タスクフォース」などが立ち上がり、産官学が連携したの取り組みが展開されています。
講義内容のハイライト
セミナーでは、国際的なSF6代替技術の最新動向に加え、国内での取り組みやその成果について詳しく説明されます。具体的には、次のような内容が取り上げられます:
1.
国際的なSF6ガス代替技術の動向
- 欧米の規制や国際標準化についての最新情報
- CIGREやIECにおける議論の現況
- 海外メーカーの技術開発や実用化状況
2.
国内における取り組み
- SF6ガス排出削減のための政策や活動
- 各種タスクフォースによる取り組み事例
- 日本製のSF6代替ガスを用いた機器の実用化状況
3.
東京電力の取り組み
- カーボンニュートラル実現のための方針や具体的な施策を紹介
4.
各国の動向を受けての日本の未来
- 脱SF6技術の進展とそれに伴う課題
セミナーは、情報交換の場としても非常に重要な役割を果たします。参加者は業界の専門家に直接質問したり、名刺交換することで新たな人脈を築くことができます。
受講方法と受講料
受講方法は、会場参加またはオンラインライブ配信の二つから選べます。受講料は、個人での参加が33,930円(税込)で、グループ申し込みの際には割引が適用されます。
まとめ
業界の各専門家が集まるこのセミナーは、将来の電力産業を見据えるための貴重な情報源となるでしょう。SF6ガスに関する最新情報を得たい方々や、電力業界の未来に関心をお持ちの方々の参加をお待ちしています。ぜひ、積極的にご参加いただき、貴重な知見を得てください。