子ども自らの遊びを育む「プレイワーカー」育成プログラム開始!
近年、子どもが遊ぶための「時間」「空間」「仲間」が減少している中、子どもたちが自ら遊び、育つ機会がどんどん失われています。この状況は、事故やけがへの不安から管理された環境で過ごす子どもが増えていることにも起因しています。そこで求められるのが、大人が関与しながらも、子どもが自在に遊ぶことのできる環境を作ることです。
日本プレイワーク協会はこのニーズに応えるべく、イギリスのカリキュラムを参考にした「プレイワーカー」育成プログラムを2022年7月から開始しました。プレイワーカーとは、子どもが自ら遊ぶことを尊重する専門家であり、英国では国家資格として認められている職業です。このプログラムでは、子どもたちの「やりたい!」を大切にする社会を目指し、プレイワークの理念を全国に広めていきます。
プレイワークとは何か?
「プレイワーク」とは、1980年代にイギリスで生まれた子どもに関わる専門分野で、「遊ぶ」ことの意義を深く掘り下げています。人間にとって「遊ぶ」行為は本能的なもので、教育、心理学、生物学、福祉などさまざまな視点から「子どもが自由に遊ぶための環境」と「大人の役割」について体系的に理解します。
日本では主に「プレーパーク」という冒険遊び場で活躍するプレイワーカーですが、学校や学童保育、幼児教育など、子どもが関わるあらゆる場面でこの考え方が浸透することで、子どもたちが主体的に遊べる環境を増やしていきたいと考えています。
育成プログラムの内容
今回開講される育成プログラムは、受講者のニーズに応じて三段階に分かれています。まずは入門講座『Play for Good』で遊びの価値を理解し、その後『Basic』講座を通じて、遊び場づくりに必要な知識を学びます。最後にはプレイワーカー資格認定プログラムの『Training Stage 1/Stage 2』で、より専門的な知識や技術を学ぶことができます。全ての講座はオンラインで行われ、全国の仲間とともに学ぶことが可能です。
各講座の詳細
- - プレイワーク入門講座 『Play for Good』
2日間で完結する入門講座。遊ぶことの価値や大人の関わり方を学び、自身の気づきを得る内容です。
-
対象: プレイワークに興味のある方
-
参加費: 8,000円
8日間で構成され、遊び場づくりに必要な理論や技術を学びます。修了証も発行されます。
-
参加費: 20,000円
- - プレイワーカー資格認定プログラム『Training Stage 1 / Stage 2』
約10ヶ月の長期プログラムで、専門知識を身につけつつ、実践力も養います。
日本プレイワーク協会の活動
日本プレイワーク協会は、子どもたちの主体性を尊重し、彼らの「やりたい!」を実現する社会を目指しています。協会の代表理事、嶋村仁志は「子どもたちが自ら遊び、学ぶ環境こそが、彼らの成長にとって重要です」と述べています。今後も大人と子どもが共に育つ環境づくりを進めていく所存です。
子どもにとっても、大人にとっても、新しい“遊び”の形を築くことができるこのプログラムへの参加をお待ちしています。