キヤノンITSとNTTデータが企業間EDI分野で提携
2023年、キヤノンITソリューションズ株式会社(通称:キヤノンITS)と株式会社NTTデータが、企業間電子データ交換(EDI)の安全性を向上させるための協業を発表しました。この提携により、両社は「EDI-Master」シリーズとNTTデータが提供する「AnserDATAPORT+C®」を連携させ、よりセキュアで効率的なデータ交換を実現します。
背景
近年、業務のデジタル化が加速する中で、企業間のデータ交換がますます重要な役割を果たしています。インターネット回線を用いたEDIの普及に伴い、企業のセキュリティポリシーの強化や、取扱うデータの重要性から、より高いセキュリティレベルが必要とされています。
そこで、NTTデータが提供する「AnserDATAPORT+C」は、厳格なデータ管理が求められる金融機関向けのサービスを、企業間のデータ交換にも拡大して提供するものです。この度の協業で、キヤノンITSの「EDI-Masterシリーズ」と「AnserDATAPORT+C」を組み合わせることで、従来のインターネットEDIに対し、閉域網を利用したより安全なデータ交換が可能となります。
協業の概要
この協業によって、「AnserDATAPORT+C」を利用する企業は、親企業と子企業の関係を持つことが想定されています。親企業が「AnserDATAPORT+C」を通じて子企業にサービスを提供することで、親子間のセキュアな通信が実現されます。
親企業は、安定した通信環境を提供する「EDI-Master」を活用し、EDIシステムの構築から運用支援までサポートします。豊富な実績と経験を基に、EDIシステムの全般を網羅的にサポートします。
子企業は、クラウド型のEDIサービス「EDI-Master Cloud」を利用することで、自社で専用回線を用意することなく、「AnserDATAPORT+C」に接続できます。これにより、EDIシステムの導入障壁が低くなります。
つまり、親企業から子企業へのサービス展開も含めた総合的なサポートが行われ、結果としてセキュアな企業間EDIの実現に寄与します。
EDIシステムの展望
キヤノンITSは、今回の協業を通じて、さまざまな業種や規模に対応したセキュアなEDIシステムの構築を支援するとともに、NTTデータとの連携をさらに強化することで、企業が安心してデータ交換を行える環境を提供していきます。
AnserDATAPORT+Cについて
「AnserDATAPORT+C」は、Connecure回線を利用した閉域ネットワーク上で、企業間のセキュアなファイル伝送を実現するサービスです。金融機関との通信に限らず、幅広い企業間でのファイルの送受信が可能です。
AnserDATAPORT+Cの詳細
EDI-Master Cloudについて
「EDI-Master Cloud」は、マイクロサービスアーキテクチャやコンテナ技術を活用したクラウドネイティブなEDIサービスで、高い可用性やスケーラビリティを備えています。サーバー不要でクラウド上でEDI機能を利用できるのに加えて、EDI業務運用サービスも提供されています。
EDI-Master Cloudの詳細
EDI-Masterの特徴
「EDI-Master」は、さまざまな業種で利用可能なトータルソリューションで、小規模から大規模まで対応しています。標準プロトコルにも対応しており、スムーズなデータ交換を実現します。
EDI-Masterの詳細
今回の協業による進化したEDIシステムは、これからのビジネス環境において、企業が安心してデータを交換できることに大きく寄与することでしょう。