ジェイテクト、2024年度省エネ大賞でCO2削減に貢献

ジェイテクト、2024年度省エネ大賞を受賞

株式会社ジェイテクト（本社：愛知県刈谷市、社長：近藤禎人）のグループ会社であるジェイテクトサーモシステムとジェイテクトフルードパワーシステムが、2024年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門で「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。

企業の取り組み

ジェイテクトグループは「環境チャレンジ2050」という方針のもと、スローガン「All for One Earth」を掲げて、持続可能な地球環境の確保に向けて日々努力を重ねています。カーボンニュートラルを目指す同グループは、CO2排出削減に向けた具体的な施策を進め、2035年には自社の生産区域でのカーボンニュートラルを達成することを目指しています。

今回の受賞は、自社内部のCO2削減に留まらず、幅広い産業への影響を与える製品の貢献が評価された結果です。それぞれの会社が先進的な技術を駆使して、工業面での省エネルギー化に寄与している証と言えるでしょう。

ジェイテクトサーモシステム受賞理由

金属・工業加熱装置向けCNレトロフィットサービス

金属の熱処理プロセスは温室効果ガスの多くを排出する大きな要因です。2022年度には国内の工業炉から2400万トンのCO2が排出され、加熱装置における省エネルギー対策が求められています。このサービスは、稼働中の炉を維持しつつ、CO2排出量を削減する取り組みを提供します。

スーパーモルダサーム

この技術は、加熱室の断熱層に新開発の熱材「スーパーモルダサーム」を使用することにより、断熱性能が向上し、待機状態での電力消費を約20%削減する期待があります。これにより、エネルギーの無駄を減少させ、より持続的な製造過程が可能となります。

QEC (Quenching oil temp Eco Control)

従来は焼入れ油の温度を一定に保つための強制冷却が必要でしたが、この新しい制御方法では、冷却タイミングを調整し、ヒーターの使用電力を約50%削減することが見込まれています。温暖な環境での持続可能な生産を現実のものとするための革新的な試みです。

N2ショット

ガス浸炭炉における内部圧力を安定に保つために、過剰な変成ガスが必要でしたが、新技術を導入することで、変成ガスの量を約1/3削減することが可能になりました。これにより、エネルギーコストを大幅に低減する期待が高まります。

ジェイテクトフルードパワーシステム受賞内容

超低電力電磁切換弁HD1Eシリーズ

製造業におけるエネルギー効率の向上は、CO2排出削減に直結します。この製品は省電力化を実現し、製造過程におけるエネルギー消費を約30%も削減しました。この省エネルギー技術により、カーボンニュートラル推進に大きく寄与しています。

今後の展望

ジェイテクトグループは、今回の受賞製品にとどまらず、全ての産業でのCO2削減に貢献するためのソリューションを提供し続けることを宣言しています。社内外のリソースを結集し、皆様にとっての「Only One」のソリューションを創造していくビジョンを持っています。

持続可能な地球の未来のために、ジェイテクトグループは引き続き邁進していきます。