主婦セラーの越境EC副業実態調査
越境EC(電子商取引)の副業を行っている主婦セラーの実態を探るため、ショッピージャパン株式会社が実施した調査の結果が明らかになりました。本調査は、半年以上越境ECを副業とする主婦101名を対象に、彼女たちの売上状況や抱える課題、今後の展望についての情報を収集したものです。
調査の背景
ショッピージャパンは、東南アジア・台湾最大級のEコマースプラットフォームであり、近年のネットショッピングニーズの高まりを受けて、越境ECに参入する主婦たちが増加しています。特に、家庭や育児と両立しながら働けるという魅力が、彼女たちを惹きつけています。
越境ECを始めた動機
調査の結果、越境ECを始めた主な理由として「自分のペースで仕事がしたかった」が46%を占めました。次いで「知人や友人に勧められた」が37%、「家事や育児の合間に働きたかった」が36%と続きました。このように、自分のライフスタイルに合わせられる働き方が人気のようです。
商品カテゴリーの傾向
現在、主婦セラーたちが出品する商品カテゴリーで最も多かったのは「健康食品・サプリメント」で31%を占めました。その他にも「スキンケア・化粧品」や「ベビー・マタニティー用品」などが同様に人気で、ファッションアイテムも忘れてはならないカテゴリです。
売上の実態
越境ECによる平均月間売上は、約5人に1人が「30万円以上」を達成しており、これはゆるやかに利益を上げる成功例の一部です。しかし、売上の分布を見てみると5万円未満の人が18.8%もいることから、依然として改善が必要な層も存在していることが伺えます。
時間の投資
調査結果によると、週に20時間以上越境ECに費やしているセラーが約60%にのぼり、時間的な投資が明らかになりました。これだけの時間をかけているにもかかわらず、主に課題が存在し続けています。
課題点
約70%のセラーは越境ECを行う上で何らかの課題を抱えており、中でも「国際配送の手続きや費用」が最も多く、61.4%が指摘しています。さらに「為替変動のリスク」や「返品・クレーム対応」も高い割合で挙げられました。これらの課題が、越境ECを行う際の大きな障壁となっています。
今後の展望
驚くべきことに、73%が越境ECを継続したい意向を示し、その半数以上が「新しい商品カテゴリーへの挑戦」を望んでいることが分かりました。このように、多くの主婦セラーが還元の可能性を見出しながら新たな挑戦をしています。
まとめ
今回の調査により、主婦セラーたちが越境ECを副業として行う中での実態や今後の展望が浮き彫りになりました。多くの方が自己のペースで収入を得ている一方で、課題に直面する様子も見受けられます。彼女たちが今後もこの分野で成功を収められるよう、支援体制が強化されることが求められます。越境EC市場は、今後も注目される分野として成長が期待できそうです。