文系新卒の可能性を広げるノーコード研修
一般社団法人ノーコード推進協会(NCPA)と株式会社ギガが共同で、文系出身の新卒を対象としたデジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成に乗り出しています。この取組みは、ノーコードツールを活用した実践的研修を通じて、早期に戦力になる人材を生み出すことを目指しています。
ノーコードによる新しい学びのアプローチ
従来のプログラミング学習は理系出身者に有利とされてきましたが、ギガではノーコードツールを用いることで、この壁を取り払うことができました。社員は自ら企画し、開発し、さらには発表まで行うカリキュラムに沿って学ぶことで、開発プロセスを直感的に理解できます。
特に、NCPAが認定する「ノーコードパスポート」取得を推奨している点がこのプログラムの強みです。受験料を全額負担することで、社員が積極的に資格取得に挑戦できる環境が整っています。初年度から導入されたこの制度ですでに20名以上が合格したとのことで、2025年度中には30名を目指す予定です。
顧客と共に創る、新たな開発スタイル
ギガのビジネスソリューション部の宮﨑氏は、「ノーコードなら短期間でプロトタイプを顧客に示すことができ、開発の透明性が増す」と述べています。この点が顧客満足度にも寄与し、結果的に開発チームの一体感も高まると言えます。
加えて、同社ではGitHub CopilotなどのAIアシスタントも導入しており、今後はAIエージェントがノーコードツールを操作し、自動でアプリを生成する時代も夢見ています。これによりさらなる効率化が期待されます。
ノーコードパスポートの重要性
ノーコードパスポートは、NCPAが提供する認定資格であり、プログラミング未経験者でも体系的にノーコードの知識を身につけられるよう設計されています。この資格は企業のDX推進やリスキリング、人材育成において欠かせない要素とされています。
今後の展開
NCPAは今後もノーコード技術を活用した企業の人材育成やDX推進の事例を幅広く発信し、誰もがデジタル技術を使って社会の課題を解決できる未来を目指しています。このような取り組みにより、DX人材を増やし、より良い社会を築く礎を築いていくことでしょう。
ノーコード技術を駆使した教育モデルが、文系新卒だけでなく、あらゆる業界で求められる人材育成に一石を投じることになるのかもしれません。